包茎は妊娠に悪影響?

赤ちゃんができた

包茎の人は妊娠させることができない!そのように思われている方も多いようです。確かに、真性の場合には通常通りに勃起して挿入するということが困難です。そのため、性行為自体が困難であるために妊娠させることができないのではないかと思われがちです。しかし、射精できれば妊娠することはもちろん可能です。

ただし、真性のセックスでは、女性を性病にさせてしまうリスクが高くなります。子供を作る上で真性がどのくらい女性に影響を与えてしまうのか、というのは十分に理解しておかなければなりません。

真性包茎でも性行為できる?

真性であっても性行為は可能ですし妊娠も可能です。しかし、普通の性行為ができるのかといえば少し違います。というのも、真性の場合には包皮口が著しく狭いですので、包皮が亀頭部分を覆っています。挿入して射精はできます。しかし、真性包茎であるということは、勃起時に強烈な痛みを感じてしまったり、ピストン運動をするのも困難になることがあります。

また、包皮に覆われているということは、女性に与える刺激も少なくなります。そのため、包茎でないペニスと比較すると女性に与えられる刺激の量は少なくなってしまいます。普通の性行為がしたい、という希望を叶えることはできないかもしれませんが、真性だからといってそれが原因となって妊娠できないということはありません。挿入して射精できるのであれば基本的には子供を授かることはできるからです。

ただし、子供を授かれるかどうかが問題ではないのです。真性包茎ということは亀頭が包皮に覆われています。つまり、恥垢が溜まり雑菌も大量に繁殖している可能性があるのです。このような状態で女性の膣内に挿入をすると、雑菌が膣内にばらまかれることになります。さらに雑菌だけでなくカビもばらまいているのです。

膣内は自浄作用によって一定の周期で膣内をきれいにしています。生理は膣内の洗浄作用もあるわけです。しかし、ペニスにはそのような機能はありませんので、洗浄しなければ汚れや雑菌、カビはどんどん増殖します。包皮に覆われているためまさに温室のような状態で菌は驚くほどのスピードで増えてきます。

場合によっては母体に病気を発症させてしまうことになります。真性が原因で女性が発症する病気としてはヒトパピローマウイルスが挙げられます。男性はコンジローマを発症しますが、女性はヒトパピローマウイルスに感染し、子宮頸がんの発症リスクが高くなってしまいます。

病気が進行してしまうと、赤ちゃんに悪影響はありませんが母体が蝕まれていきますので、症状の進行度合いによっては出産自体を諦めなければならないこともあるのです。真性であるからといって妊娠させることができないということはないのですが、結果的に母体を危険にさらしてしまい、出産させることができない可能性はゼロではないのです。

女性に負担をかけないために

真性でも妊娠できますが、だからといって女性に負担をかけても良いということにはなりません。そのため、妊娠を考えているのであれば、まずは亀頭を洗浄するようにしてください。真性でも程度によっては包皮を剥くことは可能です。しかし、剥くことができないのであれば思い切って包茎手術してみましょう。手術をすることで正常なペニスになることができ、衛生面においても問題はなくなります。

清潔なペニスになれば、女性を性病に感染させてしまうこともありませんし、子宮頸がんという恐ろしい病気の発症リスクを高めることにもなりません。子供を授かることができても、母体が出産できるだけの状態でなければ大問題です。そのようなリスクはできるだけ避けるようにしましょう。

真性についてもっと知りたい

知りたい!
真性包茎は男性自身にも、そして女性にも様々な悪影響を与えるものです。真性は仮性のように包皮を露出することは全くできません。衛生上の問題、機能的な弊害といった健康上色々な問題が危惧されるため、手術の必要性というのは非常に高いのです。

また、真性包茎は亀頭を露出することができず、いくつかのタイプに分類することができます。真性包茎は癒着型、強度絞扼型、混合型といったタイプに分けることができます。癒着型というのは、亀頭と包皮内板のいち部分、または広範囲が癒着を起こしていることで亀頭を露出させることができないものがあります。通常は身体の成長に伴って癒着は改善されていくのですが、癒着が十分に解除されなかったり、後発的に亀頭包皮炎などの要因によって癒着が生じて真性包茎になってしまうこともあります。

包茎を治療するのであれば、この癒着を治療しない限り包茎を効果的に改善することができなくなります。まずは癒着を改善するために手術、処置といったものが必要になります。この癒着は年齢を重ねれば重ねるほど非常に強固なものになってしまいますので、できるだけ早く包茎手術を受けるということが望ましいといえます。

真性包茎強度絞約型は、真性というのは包皮口がとても狭くなっています。そのため、亀頭を露出させることができない極度の真性包茎になっていることがあるのです。包皮口は、通常は亀頭が成長することで広げられていきます。そして露茎か仮性包茎になります。しかしもともとの狭まりが酷い場合には、包皮口を広げることすらできません。そして真性包茎になってしまうのです。このような真性の場合は背面切開などの手術によって包皮口を広げていきます。そして一時的に仮性包茎に近い状態にします。さらに、余剰包皮の切除を行うのです。

余剰包皮の切除を行わずに、包皮口の狭まりを改善する、という場合もあります。しかし、それだけでは十分に狭まりを解除することができないことが多いですし、手術後の浮腫などの原因になってしまいますので、同時に手術を行うことが多いです。

真性包茎ピンホール型というものもありますが、これは包皮口が極めて狭くなっています。狭くなった包皮口は排尿さえも困難になってしまうくらいです。

そして真性包茎混合型です。これは癒着型、強絞約型などといった様々なタイプが複合しているものです。このような場合には治療法も複合型になります。それぞれの包茎の手術、治療方法を組み合わせながら手術を行います。

このような真性包茎というのは、亀頭包皮炎や尿路感染症、性感染症といった症状を引き起こす原因になります。中でも亀頭包皮炎というのは発症リスクが非常に高くなります。真性包茎は、包皮内板はもちろん亀頭がとても弱い状態になっています。そのため、雑菌の温床となっていますので、大半のケースにおいて慢性的な亀頭包皮炎を発症することになります。また、恥垢が長年かけて石灰化してしまい、包皮や亀頭を酷く傷つけてしまうことがあります。

尿路感染症は細菌が尿道、尿路に入り込むことです。包皮に覆われているために亀頭内に雑菌が大量に繁殖し、その雑菌が尿路に入り込んでしまうのです。さらにそのまま進行していき精巣上体炎や膀胱炎などを併発することもあります。そうなると無精子症はもちろん命に関わる非常に重篤な病気を発症する要因になりますので、十分に注意をしなければなりません。