亀頭が包皮に覆われているというのは一つではなくいくつかの種類に分類されています。そして包皮に覆われている、ということの定義は包皮がどの程度亀頭を覆っているのか、どの程度癒着をしているのか、ということによって分類されていきます。
それでは、どのような基準によって定義されているのか、というのを判断するためには、まずは種類、そして定義についてしっかりと考えておく必要があります。どのようなタイプが、どのようなタイプのホウケイだと定義されるのかを理解していないのであれば、正しい改善方法なども理解することはできません。
包皮に覆われているとはいっても、大きく分けると仮性、真性、カントンの3つの種類があります。仮性の場合には包皮に覆われているのですが、勃起時においては亀頭部はしっかりと露出します。そのため、大きな問題を引き起こすことはありませんが、亀頭が不衛生な状態になってしまいますし、外部からの刺激を受けにくいので早漏の原因となることがあります。
真性は完全に包皮に覆われています。勃起時にも亀頭が露出することはありません。お風呂などで亀頭部分を洗浄することも困難ですので、不衛生さ極まりない状態です。性行為もままらないので早急に対処しなければなりません。
カントンは包皮の入口部分が狭いことにより亀頭部分を締め付けていることで痛みを感じるものです。痛みを感じるだけでなく、カントンのままの状態で放置していると、亀頭がうっ血してしまいます。うっ血をするということは、当然そのまま放置していると最悪な場合には壊死してしまうこともあります。
これらに該当する場合には定義に当てはまりますので異常な状態であると考えて良いでしょう。仮性、真性、カントンのどのタイプにおいても、やはり亀頭部分が不衛生な状態になりますし、性行為において悪影響が出てしまいます。
ホウケイの定義に該当…解決策は?
定義に当てはまる場合には、どのタイプなのかをしっかりと把握していきましょう。仮性の場合には性行為においても大きな影響が出ることもありません。そのため緊急で手術をしなければならないというものではありませんが、亀頭部が不衛生であることには変わりありません。
この亀頭が覆われている理由は包皮に覆われているからなのですから、包皮を剥くことが重要です。しかし、仮性の場合には問題なくセックスをすることは可能です。確かにセックスはできるだけであって、亀頭が包皮に覆われていて、不衛生な状態であることには違いありません。
むしろセックスができるにも関わらず勃起時以外は包皮に覆われているのですから、衛生面においては良いことなしです。セックスにおいて色々な汚れが亀頭に付着しますので、この汚れが酸化すれば臭いは非常に酷いものになってしまいます。また、亀頭が包皮に覆われていると、普段から亀頭に加えられる刺激が小さくなりますので、どうしてもセックスの時には亀頭が敏感になり、結果的に早漏になってしまうのです。
■真性は勃起すること自体を邪魔してしまうことがありますし、SEXにおける様々な問題を引き起こしてしまいます。受胎能力にも問題が起こることがありますので、手術の必要性が高くなります。定義される症状としては中度から重度の症状であると考えて良いでしょう。
包皮が剥けていない原因は、包皮口が狭くなっていて、亀頭に引っかかってしまい全部出なくなってしまいます。そのため、包皮と亀頭部分に癒着があって、剥けないことも少なくありません。真性の場合には痛みが強いですので、セックスはできないといわれています。
しかし、真性の定義に該当するからといって絶対にセックスできないというものではありません。真性の定義に該当する人でも痛みが少なく普通にセックスできる人もいます。それぞれ違いはありますが、やはり亀頭が不衛生な状態になることには違いありません。
カントンは亀頭部分を包皮がひどく締め付けているため、血流障害を引き起こすこともあります。そのため、緊急で手術を受けなければならない場合があります。勃起するたびに亀頭が包皮に締め付けられるため、強い痛みを感じることもあります。カントンは包皮口が亀頭よりも狭くなっているので、亀頭を包皮が締め付けてしまいます。
強引に剥くことはできるのですが、戻すのはなかなか難しいために、亀頭を締め付けたままの状態になり壊死の危険性が大きくなってしまうのです。
定義を理解したら次のステップ
定義を理解すれば後は対策をするのみです。ただ、仮性の場合には毎日しっかりと包皮を剥くようにしたり、包皮をめくって洗浄するなど対策できることはあります。
しかし、真性やカントンの場合にはそうもいきません。真性であれば亀頭部分を完全に覆っている状態で、自分で剥いたり、洗浄したりといったことができません。カントンの場合にも同じように自力で改善することは簡単ではないのです。
仮性は自分で治療
仮性であれば自分で治療をすることは十分に可能です。そして自分で治療しやすいのが仮性になります。仮性はホウケイの中で自分で治療しやすく、包皮を指で引っ張って亀頭を露出させるだけです。しかし、この剥く時に亀頭が締め付けられたり、痛みを感じる場合にはカントンの可能性もあります。カントンであれば自分で治療をすることは簡単ではありません。
カントンでなく仮性なのであればかぶってしまっている包皮にくせをつけることが重要です。一度向きくせがつくと亀頭の上部分に余っている皮も少しずつ縮んで丁度よい量になって再度ホウケイになることもありません。
しかし、そうなるまでに時間はかかりますので気長に続けるようにしなければなりません。向きくせをつけることができれば、包皮を剥いて亀頭を洗浄することができるようになります。亀頭を洗浄できれば、不衛生な状態も改善できるようになります。
まずは仮性に
真性の定義、カントンの定義に該当している場合、治療を開始する必要があります。しかし、簡単には改善できません。まずは仮性の状態にすることができれば、症状自体をかなり改善することができます。真性もカントンも、包皮口が狭くなっているので自分でむくのは簡単ではありません。そのため包皮口を少しずつ広げていき、まずは仮性の状態にすれば、向きくせもつきますし亀頭をある程度は洗浄できるようになります。
広げるためには、包皮口に指を入れて、横に広げていきます。ついつい縦方向へ皮を広げてしまいがちですが、実は包皮は縦方向へは伸びにくいといわれています。そのため、縦方向へ皮を伸ばすのではなく、左右に伸ばしていくことで、効率よく包皮を伸ばすことができるといわれているのです。
定義に則って、仮性なのであれば今すぐにでも自分で改善のためにできることをスタートさせましょう。そして真性やカントンといった自分の努力で変えられるものでなければその場合には専門医に相談してみてください。真性やカントンの場合に強引に自分で包皮を剥いたり洗浄をすると症状がひどくなったり亀頭や包皮に炎症が起きてしまうことがあります。そのため、無理に自分でなんとかしようとせずに、早い段階での治療を考えてみてください。
真性の定義、カントンの定義に該当していても手術や専門の治療を受けることで十分に改善することは可能ですので、できるだけ早く行動に移しましょう。自分で改善できる可能性があるとはいっても、痛みが出たり、癒着が酷い場合には無理をして剥かないようにしてください。無理をして剥いてしまうと、亀頭に炎症が起きてしまうこともありますので十分に注意してください。