包茎は病気ではありません。そのため必ずしも治療しなければいけないものではないのですが、もし治療をと考えた場合、病院に相談しましょう。一般的には泌尿器科を受診します。
1.病院選び
1-1.一般的な病院の泌尿器科
1-2.美容外科
1-3.包茎専門のクリニック
2.本当に手術は必要なのか
2-1.手術が必要な包茎、必要でない包茎
2-2.真性包茎は自分でなんとかできる?
2-3.カントン包茎は自分で治療できる?
2-4.泌尿器科と包茎クリニック
3.治療の病院の選び方をまとめてみた
3-1.病院選びのコツ
4.埋没ホウケイを改善するコツ
4-1.生活習慣とホウケイにどんな関係があるの?
4-2.ダイエットが効果的
4-3.腹筋なしにポッコリお腹改善できない?
病院選び
泌尿器科での包茎の治療または泌尿器科で手術を受けようと決心した時、まず悩むのがどの病院の何科で診てもらったら良いのだろうか、ということかと思います。総合病院の受付などで相談した場合は泌尿器科をすすめられるでしょう。泌尿器科をまた人に聞いたりネットで調べたり、といろいろと病院や泌尿器科を探す方法があると思います。その病院の評判を聞いたり、専門科を調べたりするのも良いと思います。
一般的な病院の泌尿器科
ただ単に泌尿器科で治療できれば良いと考えるのならば、泌尿器科のある病院に診てもらいます。泌尿器系疾患や泌尿器の解剖学に精通していて、診てもらう側にしたら安心でしょう。泌尿器科は手術も出来ますし、それにかかる費用は保険が適用され負担も少なくて済みます。反面、泌尿器科で手術をした場合傷痕が分かったり、後遺症が残ったりする場合があります。
美容外科
美容外科は、外見を美しく整えたり傷等を綺麗にしたりする技術に優れています。泌尿器科よりアフターケアも充実している病院も多いです。術後の見た目を気にするのなら、泌尿器科より美容外科を受診するのが良いと思います。その場合、泌尿器科と違い全ての費用は保険適用されません。ですので、負担が大きくなるのが問題点のひとつです。また泌尿器科よりも治療費等が不明瞭な病院もありますので、良く調べてから行く必要があります。調べる要点として、1.料金は安すぎないか高すぎないか 2.治療費の内容を確認する 3.総額でいくらになるのか確認する などです。
包茎専門のクリニック
美容外科と同じく、術後の見た目を気にするのなら泌尿器科でなく専門のクリニックを受診します。費用は泌尿器科と違い保険適用外になりますので、あらかじめいろいろと調べてから診てもらいましょう。疑問なことは聞いておきます。また、形成外科学会から認定された専門医がいる病院を見つけると安心です。
本当に手術は必要なのか
手術が必要か必要でないかは個人の判断ですが、手術することで悩みや症状が緩和されその後が明るく前向きになれるのなら、手術は必要なのだと考えて良いと思います。またそれほど気にならない、悩んでいないのなら冒頭で述べたとおりホウケイは病気ではないのですから、必ず治療しなければいけないことでもないのです。
手術が必要な包茎、必要でない包茎
繰り返してしまいますが、手術を考えることは個人の判断です。ですが、万物の生きていく上での自然の摂理として子孫を残す、というものがあります。そのことが困難になっている状態やコンプレックス、苦痛などデメリットが大きい場合は手術が必要なホウケイと言えます。以下に、種類を上げましたが、デメリットが小さい場合は手術は不必要なホウケイだと判断は出来ます。
<仮性包茎>
平常時は亀頭が一部または全部が包皮に覆われていますが、勃起時には痛みも締め付け感もなく亀頭を全部露出出来るタイプです。日本人男性の約60~70%が仮性と言われています。
<かんとん包茎>
包皮輪が狭いため、亀頭の下に締め付け感があったり、勃起時に亀頭を全部露出出来ないタイプです。重症の場合、亀頭が壊死を起こすことがあります。
<真性包茎>
包皮輪が非常に狭く、平常時も勃起時も全く亀頭を露出させることが出来ないタイプです。亀頭が露出されない分雑菌も付きやすくなります。一般の病院での治療は、かんとんと真性が保険適用内です。
真性包茎は自分でなんとかできる?
真性というのは非常に厄介ではあるのですが、真性を自分で矯正することもできます。コンプレックスを持つ必要はないのですが、どうして矯正したいと思うのでしょうか。それは見た目ももちろんですが、安全であり痛みを感じにくいセックスをしたいからでしょう。
真性の場合には亀頭が露出することで包皮口がぎゅっと締め付けられるため、痛みが生じます。そして勢いで包皮が剥けたとしても、その包皮口が広くなったわけではありませんので、包皮がもとに戻らずに亀頭を締め付けるのではないかと不安になるのです。
このような不安だらけの状態でセックスをするのは恐いというのは当然のことです。また、真性の場合には睡眠中に亀頭が露出してしまうこともあります。就寝中に包皮が剥けて、その包皮が亀頭をしめつけていて亀頭に痛みを感じるということも珍しくありません。
起床時にうっ血して血液が止まって、真っ赤になってしまうというのは嫌ですよね。一度包皮が剥けて亀頭を締め付けると、全身の力を抜いてペニスが萎えるのを待つしかありません。これで包皮が元に戻ることもあれば、戻らないこともあります。亀頭の変形もしばらく時間が経過すれば治るのですが、そのままだとどうしようと不安になってしまうこともあるでしょう。
このような事故を防ぐためにも矯正したいと考える方も多いのです。泌尿器科などで手術で矯正を行う、というのが最も確実な方法ではあるのですが、泌尿器科などでの手術は費用が高額であったり、泌尿器科などで数回の通院が必要になることもあります。また、他人には知られたくない内容なだけに泌尿器科などの病院には行きづらいと感じることもあるでしょう。
そこで、自分で矯正をしてみるのも1つの手段ではります。泌尿器科などでなく自分で矯正すれば費用もかかりませんし、他人に知られることもありません。しかし、泌尿器科などとは違い時間もかかりますしなにより確実に治療できる、ということはありません。それでも一度試してみる、というのは良いかもしれません。
泌尿器科などでなく自分で行う矯正方法ですが、まずはペニスを勃起させます。そしてペニスの根本を握って包皮を根本にたぐり寄せるようにしていきます。そのままできるだけ勃起状態を維持したままで、少しでも包皮を剥くようにしてください。
これを5分から10分程度続けていると、包皮口もある程度広がってくるので、亀頭の先端が少しでも露出するようになります。慣れてきたらまた少し強めに包皮を根本に引き寄せてみてください。亀頭が締め付けられる程度の位置に包皮をぐっと引き寄せます。そしてそのままペニスをしごくようにすると包皮が剥けて亀頭は少しずつ露出していきます。これを毎日少しずつで良いので続けていると、1年も経過すればしっかりと亀頭が露出されるでしょう。
また、亀頭が少しでも露出されるようになれば、包皮内の汚れを洗浄することも可能です。包皮の内部にお湯を入れてみてください。そして包皮口を塞いでください。包皮内部を水風船のような状態にして、亀頭を洗浄します。しばらく続けていれば、包皮内はきれいになっていきますし、お湯を溜めることで包皮が伸びます。その結果、改善しやすくなります。とても手軽ですので是非試してみてください。
ただし、真性の中でも亀頭と包皮との癒着が酷い場合には簡単には改善することができません。亀頭と包皮が癒着を起こしていると、泌尿器科などでなく無理やり剥こうとすれば非常に激しい痛みを感じると思います。さらに、無理やりしてしまうと、亀頭から出血してしまうこともあります。泌尿器科での治療でなく自分で治療した場合、亀頭から出血をしてしまうと出血が止まらないこともありますので、無理は絶対にしないようにしてください。そういったリスクを回避するためには、やはりプロに相談をして治療をしてもらうのが良いでしょう。
カントン包茎は自分で治療できる?
カントン包茎予備軍の人がまず最初にすべきことは、包皮口を拡げることです。入浴の際など皮膚が柔らかくなっているような時を狙って、指先などで包皮を横方向へ拡げるようにしましょう。皮膚はとても柔らかくて伸縮性もありますので、少しずつ少しずつ伸ばすようにしましょう。
ただ、同じ部分ばかりを拡げていると包皮口の皮膚部分の厚さがまだらになってしまいますので、同じ部分だけを伸ばすのではなく、全体的に拡げるようにしてください。もしもすでに酷いカントン包茎になっているのであれば、自分でどうにかできる問題ではないので、医師に治療をお願いするようにしてください。手術をすることを決意しても、泌尿器科での治療なのか、それとも包茎クリニックにおける治療なのかで悩むと思います。
泌尿器科と包茎クリニック
泌尿器科でのカントン包茎を治療する場合には、保険適用になります。カントン包茎は、衛生面にいても機能面においても影響が大きいからです。診療報酬は国が定めているとおりに計算されます。20,000円から40,000円前後となるのが普通です。
包茎クリニックの場合には保険が適用になることはありません。カントンは早急に治療が必要な状態であるとはいっても、命に関わることではありません。なにより包茎専門クリニックにおける治療というのは、美容整形などに分類されますので、見た目などを良くするための治療です。つまり保険は効かないのです。
自由診療ですので、それぞれのクリニックが治療費を決めることができます。あるクリニックでは包茎治療を50,000円前後でも、他のクリニックでは50万円以上になる、ということもあるのです。そのような場合にはやはり治療費にばかり目がいってしまいがちですが、どれだけ治療費が安いクリニックでも、実は非常に腕の良いドクターがいることもありますし、治療費は高額なのに腕の悪いドクターだったということもあります。そのようなことにならないためにも、クリニック選びの際には口コミ情報のチェックだけでなく、医師と実際に話をしてカウンセリングで治療の内容を十分にチェックしておくようにしましょう。カウンセリングを受けることで、その医師がどの程度信頼できるのか、というのがとても簡単に分かるようになるのです。
治療の病院の選び方をまとめてみた
ホウケイを治療したいなら泌尿器科なのか、専門クリニックなのか迷うところです。病院選びのポイントについてまとめてみましょう。
病院選びのコツ
・治療や手術を受けようと思ったときには、どの病院のどの科で見てもらえば良いのかと迷ってしまうと思います。総合病院の受付で相談すれば泌尿器科を進められるでしょうし、泌尿器科などいついてインターネットで調べてみるというのもありです。
・ただ治療ができれば良いと思うのであれば、泌尿器科のある病院で診察をしてもらってください。泌尿器科や泌尿器の解剖学に精通している病院であれば保険適用での手術を受けることができます。
・泌尿器科でなく美容外科やクリニックではどの泌尿器科と比べて程度の費用がかかるのか、というのはあまり明確にされていないこともあります。そのクリニックでは泌尿器科と比べて治療がどのくらいの費用がかかるのか、治療費の内容を確認すること、そして泌尿器科と比べて総額でどのくらいの料金がかかるのかを必ずチェックしておいてください。
・そもそも泌尿器科にしても、クリニックにしても手術がほんとに必要なのかどうかを一度確認するのも良いでしょう。手術をすることによって悩みや症状といったものを全て緩和させることができるのであれば、泌尿器科や専門クリニックで手術を受けるべきですし、そうでもないのであれば仮性などであれば病気ではありませんので、泌尿器科などで必ず治療しなければならないというわけではありません。
・泌尿器科などで手術が必要な場合と泌尿器科などで必要では無い場合がありますが、やはり生殖器としての機能を十分に果たせていない場合には、泌尿器科などで手術を受けるべきです。例えば仮性の場合には生殖機能においては問題はありません。平常時には亀頭が一部、もしくは完全に覆われているのですが、勃起したときには問題なく皮が剥けます。つまり性行為を行うことができるのです。
・真性やカントンの場合には、勃起をしたり、正常な性行為をすること自体ができないことが多いです。さらに包皮に覆われているが故に雑菌の繁殖が著しく、その雑菌が女性の身体を危険にさらしてしまうこともあります。
・真性やカントンの場合には自分でなんとかすることが非常に困難です。もちろん専門器具や程度の違いによっては自分で治療することが可能であることもあります。しかし自分で治療した場合には亀頭を傷つけてしまったり、包皮を傷つける可能性がありますので、自分で治療するのはできるだけ控えるべきです。
・カントンなどは、剥き方を間違えてしまうと、亀頭を著しく圧迫してしまいうっ血や壊死の原因にな、自分の力でなんとかするのはあまりオススメしません。重度のタイプであり、尚且つ仕上がりをきれいにしたいのであれば専門クリニックで治療を受けるのがおすすめです。
・起床時にうっ血をして血液が止まってしまいまかになるということがありますが、このような状態をカントンといいます。包皮が剥けて亀頭を締め付けるとペニスが萎えるのを待たなければなりませんし、これで包皮が元に戻ることもありますし戻らないこともあります。
・包皮の状態を良くするために矯正をしようと泌尿器科に行く人も多いですが、泌尿器科などでの手術の場合には通院しなければならなかったり仕上がりが汚くなってしまうなどといったデメリットもあります。
・自分で矯正をしてみるのも一つの手段ではありますが、高い効果を期待することはできませんので一度試し見る程度でチャレンジして見るのは良いかもしれません。
・自分で行う方法というのは様々ありますが、ペニスを待つ勃起させた状態で根元部分を握り包皮をたぐりよせて行きます。そのまま勃起状態を維持したままで包皮を剥いて行きます。
・これを5分から10分程度続けることで包皮の入り口部分をある程度広げることができますので、少しずつ亀頭の先端が露出するようになります。慣れてきたら少しずつ範囲を広げていくことでホウケイを改善することも十分に可能です。ただし、軽度の包茎である場合に限りますし、場合によっては包皮をうっ血させてしまうことにも繋がることがあるので注意してください。
・場合によっては亀頭と包皮とかひどく癒着を起こしている可能性があります。癒着を起こしている場合には包皮を無理やり剥こうとすると、激しい痛みを感じてしまったり出血してしまうこともあります。
・亀頭というのは極めてデリケートな部分ですので無理やり剥いて出血をしてしまえば場合によっては感染症を引き起こすこともありますので、無理をしないように十分に注意してください。そのようなリスクを回避するためにはなるべく専門医に相談をするようにして治療を行うのが良いでしょう。
・ただし、専門医とはいっても様々なクリニックがあります。泌尿器科を選ぶのも一つの方法ではありますが、泌尿器科は前述したように仕上がりのよさという点では状態が悪くなってしまうこともありますので注意しなければなりません。
・クリニックにはそれぞれの特徴があったり実績や医師の質といったものもそれぞれ異なります。そのためそのクリニックについてなるべく下調べをした上で安心して治療は任せることができるクリニックを選ぶ、というのがとても重要になります。
埋没ホウケイを改善するコツ
包茎を治療するうえで欠かせないこと、それはやはり普段の生活習慣の改善です。
生活習慣とホウケイにどんな関係があるの?
生活習慣と包茎にどのような関係性があるのかと思われるかもしれませんが、実は非常に深い関係があります。例えば、毎日のように脂っこいものを食べていたり、運動不足な状態が続いていたとします。そのような場合には、どうしても肥満になってしまいますので、肥満は包茎の原因になります。
肥満になると下腹部の脂肪が非常に多くなってしまいますので、その結果、下腹部に埋もれている陰茎部分が多くなります。脂肪に覆われてしまうと、体から露出している陰茎が少なくなってしまいますので、結果的に露出している部分が包皮に覆われてしまい、包茎ということになってしまうのです。このような包茎のことを埋没包茎といいますが、埋没包茎になってしまうと肥満を解消しない限りは包茎を改善することもできないので、できるだけ早く肥満解消を目指してダイエットするようにしましょう。
ダイエットが効果的
ダイエットをして下腹部の脂肪を減らすと同時に、今後再び埋没包茎になってしまうことがないように、生活習慣の改善を目指すようにしましょう。生活習慣を改善するのはまた難しいことではあるのですが、毎日継続して習慣を改善すればあしっかりと体質改善することができます。また、下腹部の筋力を高めるというのもおすすめです。
下腹部の筋力をアップすることで、ポッコリお腹を多少改善できます。ただし、勘違いしてはいけないのは、下腹部の筋力を高めたとしても、そのうえに乗っている脂肪が解消されなければ、いつまでも陰茎は埋もれたままになりますので、結局は包茎が改善されることはありません。
腹筋なしにポッコリお腹改善できない?
下腹部の脂肪がしっかりと除去できている状態であれば、必ずしも下腹部の筋力を高めなくても、ある程度包茎は改善されていきます。下腹部の脂肪が除去されたにも関わらず、いつまでも包茎のままなのであれば、それは脂肪が原因の包茎ではない可能性もあります。
そのため、万が一脂肪が原因の包茎ではないのであれば、思い切って包茎手術を受けてみるというのもおすすめです。脂肪が原因ではない包茎を改善するのであれば、包皮を完全に除去するという根本的な治療なしに改善することはできません。ダイエットを必死で頑張ったにも関わらず包茎が改善されないとなるとショックかもしれませんが、それは仕方のないことですので、違うアプローチの方法を考えてみてください。