包茎手術で皮のトラブル

斜めだな

どんな手術でも、失敗はあると思います。でも、できれば自分だけは失敗してほしくない、そう思うのも人間ですよね。

そして、通常の手術であれば、失敗されれば「訴訟だ!」なんていう話になりやすいのですが、デリケートな手術だとそうもいきません。

皮の長さが・・・

「手術で失敗されたんだよ!」「どんな手術?」「包茎だったから皮を切ってもらったんだけど・・・」大っぴらにはやりにくい会話です。しかし、実際に多いのがこの皮の長さに関するトラブルのようです。

包茎というのはそもそも、皮が亀頭の上まで来ている状態です。全部「包まれて」いるから包茎なんですね。ですから、治療の際には、この皮をカットする訳です。その手術方法はまたいろいろあるし、カットする部分も異なるのですが、仕上がりとしては手術前よりも短くなるのです。

しかし、クリニックによっては手術経験の浅い医師が執刀したがために、皮を切りすぎてしまうことがあるようです。これは手術をしたばかりでは分かりにくいのです。平常時はごく普通に見えるのです。しかし勃起をした際に突っ張って完全に大きくすることができなくなっていたり、どちらかが妙に短くなっていたりして右や左に曲がったようになってしまっていたり、ということになってしまいます。

コンプレックス解消したくて

包茎は少なからずコンプレックスになり、それを取り除くために手術をする、という人も多いのです。特に仮性包茎であれば、身体的には特に問題ないので手術の必要もないけれど、コンプレックスになっているのであれば、それを解消するのも医師の仕事であると定義するのです。実際の話、包茎が気になって温泉に行けないとか、何となくこそこそしてしまう、という人もいるくらいですから、手術をしてそれが改善するのであれば確かに勧めたくなりますよね。

それなのに、その手術によってさらにコンプレックスを抱える状態になってしまっては大変です。これも体験談として、今までは特に機能にも問題がなく、ただコンプレックスを解消するために手術を受けたのに、皮を切りすぎて亀頭が引っ張られてしまい、見た目が悪くなってさらに見た目が気になるようになってしまった、という泣くに泣けないものもあるのです。

また、皮を切った位置が悪すぎて縫い目も目立つし皮がツートンカラーになってしまって、誰が見ても手術したのが分かってしまう、という失敗談もよく聞かれるものです。特に縫い目が見えるというのは逆に「あの人手術したんだな、包茎だったんだな」と言われそうで余計小さくなってしまいそう・・・。

成功?失敗?

ただ困ったのは、包茎自体はこれでも治っている、ということで、失敗だ、とは言えないものが圧倒的に多いということなのです。「包茎自体は治っているんだから」と言われ、失敗と認めてもらえないこともあるようです。確かに、包茎手術の目標は、きちんと亀頭を露出させることですから、その点をクリアしていれば成功と言われても仕方ないのかもしれません。

手術の後に起こるトラブル

手術の後に起こるトラブルというのはどのようなものがあるのでしょうか。まず、傷跡の痛みというのは代表的な症状の1つです。包茎手術をした後というのはしばらくの間は痛みがあるものです。包皮を切除して縫合しているので痛みは当然あるのですが、痛みがどのくらいで引くのかというのは人によって全く異なります。基本的には3日から1週間もあれば痛みが引くのですが、その間は痛み止めも処方してもらうことができるので、そこまで大きな問題はありません。

しかし、人によっては1週間経過したとしても痛みが引かないこともあります。そして痛みが全く引かない場合にはクリニックに連絡をしてみてください。そうすれば痛み止めをもらうなど対処をしてもらうことができます。

また、血がにじむこともあります。包茎手術をした後のペニスというのは包帯によってぐるぐる巻きの状態になっているものです。手術の後の包帯の交換と言うのは自分で行うのですが、包帯に血液が滲んでいることもあります。通常は出血は1日から2日程度で止まりますが、人によっては少量の出血がしばらく続くこともあります。

自然と傷跡が塞がって出血も止まりますが、いつまでも出血が止まらない場合や、出血量の多い時にはクリニックに連絡をしてから処方してもらうようにしてはどうでしょうか。もちろん傷跡が塞がるまでの間はペニスを激しく動かしてしまったり、しごいてはいけません。自然な勃起の場合には抑えることはできませんが、意図的に触ったりしごいたりはしないようにしましょう。

包皮がぶよぶよと腫れた状態になっていることもあります。手術した部分がこのような腫れ方をして、改善されないこともあります。これには個人差があって、人によっては腫れることもあれば腫れないこともありますし、放置していても問題はありません。しかし1ヶ月以上症状が続くのであればクリニックに相談をしてみるようにしましょう。

ペニス全体のトラブル

トラブル発生
勃起すると突っ張るような感じがしたり、傷口が治ってからも勃起をすると突っ張っているような感じがする、というのは包茎手術後の後遺症としては非常に多いものです。包皮を切除する包茎手術においては、亀頭に包皮が被らないようにしなければならないので、勃起時にちょうど良い長さになるように包皮を切除します。

そのため、慣れるまでの間は突っ張っているような感じがするかもしれません。しかし特に問題はありません。徐々に包皮が伸びてきて馴染んでくるので、違和感もなくなっていきます。3ヶ月程度は突っ張ったような感覚に違和感を覚えるかもしれませんが、大きな問題ではないので安心してください。

ただ、セックスやオナニーにおける感度が悪くなることもあります。セックスやオナニーの感度というのは人によって差が大きいので一概には言えないのですが、包茎手術が失敗しているとは言い切れません。

例えば、包皮小帯といういわゆる裏筋を切除した場合や亀頭がむき出しになって刺激に対して敏感になった、ということもあります。また、それまでは包皮を動かすオナニーをしていたとすれば、その刺激がちょうどよかったためにオナニーが気持ち良いと感じられなくなることがあるのです。これらは慣れ、感覚の違いが問題となっているのですが、裏スジを除去してしまったことによる感度の低下というのは手術法の選択段階が重要です。

裏スジを切除すると感度が絶対に悪くなる、というものではありませんが、気になるのであれば複合曲線作図法などのような裏スジの残る手術方法を選択してみてはどうでしょうか。

見た目の問題重視なら

コンプレックス解消のための包茎手術は、泌尿器科よりも、見た目を重視してくれる美容系のクリニックに依頼した方がよいでしょう。手術の方法もいろいろあり、一番目立たない方法を選んでやってもらえば、とてもナチュラルな状態にすることができます。しかしながら、保険がきかないので割高にはなります。

高いお金を払っても後悔しないでいいように、最初のカウンセリングでは徹底して聞き込み、そして質問をしましょう。ここがポイントなんですが、良いクリニックは適当ではなくて、きちんと皮の長さを計って計算をしてくれるのです。そこまでやってくれるのかどうかを事前に確認しておけば、失敗だと大っぴらに叫べない「皮の悲劇」を事前に予防することができるでしょう。

包茎専門病院で料金が高くなる理由

費用
包茎専門クリニックにおいて料金が高額になる理由というのはなんなのでしょうか。包茎専門クリニックにおいて料金が高額になるのはどうしてなのかといえば、オプションの追加を行う、ということも関係しています。

包茎専門病院では一般的な手術の価格設定は7~10万円になっていることが多いです。しかし、下記のようなオプションを山盛りにすることで、客単価をあげようとすることがあるのです。

包茎クリニックにおけるオプションというのはどのようなものがあるのでしょうか。まず多いのは吸収糸の使用です。吸収糸を使用すると、オプションとして3万円程度プラスされることがあります。また、亀頭直下術による手術というのは5万円程度は費用がプラスされます。術後の仕上がりを少しでも良くしようという形で、オプションの勧誘をし、客単価をアップしようとするのです。

もしも、上記のオプションを全て追加してしまうと、最大で30万円程度費用にプラスされることがあるのです。これが包茎専門クリニックの費用が高額になりやすい理由なのです。

では、このオプションというのは追加をする意味があるのでしょうか。平均単価を押し上げているオプションなのですが、実際にはオプションというのは追加する意味があるものなのでしょうか。単純に包茎を治療する目的なのであれば、抜歯時の痛みを大幅に軽減するための吸収糸を除いて、オプションは追加する必要はないでしょう。

例えば、包茎クリニックにおけるオプションとして多いのはヒアルロン酸を亀頭に注入する亀頭増大術です。亀頭のハリを良くすることで、亀頭の感度を高くするというのが目的です。ヒアルロン酸自体定期的に体内に注入しなければ消えてなくなってしまいます。このように、機能面における改善などもないままにオプションを追加するような必要はありません。しかし、大半の方が悪徳包茎専門クリニックの口車に乗せられてしまい、オプションを追加してしまうのです。

悪質な包茎専門クリニックにおいて無意味なオプションを必死で勧めてくる理由ですが、自由診療の包茎専門クリニックにおいても、腕の良いサービス、優れたクリニックというのはいくつもあります。しかし、一部のクリニックではオプションを無意味に追加させようとしますが、これはクリニックが儲けたいというのが第一にあります。

オプションを追加させなければクリニックの運営自体が成り立たないのです。やはり包茎クリニックというのは、CM等をどんどん行い、高い技術のある医師が多く在籍している大手クリニックの方が人気があります。

また、大手のクリニックでも広告費ばかりがかさみ、なかなか利益を出せずにいるクリニックもあります。そのようなクリニックではなかなか利益を出せないためにオプションを追加させ、少しでも利益をあげようとするのです。広告費分を取り戻すためにはお客の単価をあげなければならないというのは当然です。できるだけ患者には基本手術だけで終わってほしくないものなのです。どうしてもオプションを追加させたい、そう考えがあるからこそ包茎手術においては必要のないはずのオプションが追加されるのです。

酷い場合には、あえてオプションの勧誘をしやすくするために、少しだけ基本手術の質を下げることもあるのです。基本手術の質を下げることによって、患者さんはオプションで少しでも仕上がりや手術の質を高めようとするので、オプションに勧誘しやすくなります。このような悪徳クリニックもありますので、その点については十分に理解したうえで、より信頼できる実績の高いクリニックを選ぶべきなのです。

包茎手術のトラブルをシンプルに

包茎手術によるトラブルがは様々あります。ここで一度包茎手術によるトラブルについて確認をしてみましょう。

選ぶことの大切さ

包茎手術のトラブルと対策

包茎手術におけるトラブルとして最も多いのは包皮の長さに関係するトラブルです。包茎は包皮に覆われている状態ですのでカットする部分がどのくらいあるのか、残す包皮の部分がどのくらいあるのか、ということを十分に把握しなければなりません。

・クリニックによっては手術の経験が浅い医師が執刀することもあります。その結果包皮を切りすぎてしまうこともあるのです。

・手術をしたばかりでは気づきにくいことでも、平常時になると包皮の切りすぎや残りすぎといったものがひどく目立つようになります。また切り方によってはペニス自体が右が左に大きく曲がってしまうこともあります。

・包茎であることがコンプレックスになっており、それを取り除くための手術であるにもかかわらず手術によって新たなコンプレックスが生まれてしまう、というのはあまりにも皮肉な話です。

・包茎手術を受けたことによって何かしらの不満だとしても、それが失敗だと声を大にしていえないことがあります。手術前よりも手術後の方が包皮を剥きやすくなっているのであればある意味成功なのではないかと思ってしまうからです。しかし自分の思ったような仕上がりになっていなければそれは成功とはいえません。

・手術を受けた後に痛みが残るというのもよくあります。しばらくの間は痛みがあっても当然ですが1週間もあれば痛みは引きます。にもかかわらず1週間が経過しても痛みが引かない場合には手術における何かしらのミスがあったのかもしれません。

・術後の出血が気になる場合にも一度クリニックに相談をしてみましょう。傷跡が完全に塞ぐまで、もしくは出血が止まるまでは性行為などは控えるようにしてください。

・いつまでも包皮がぶよぶよと腫れているような状態は、なかなか改善されないこともあります。個人差はありますが1ヵ月以上腫れた状態が続くのであればクリニックに相談をしてください。

・治療を受けたことによる様々なトラブルが起きているのであれば、早急に修正手術を受けましょう。修正手術は技術の高い経験の豊富な医師でなければできないため、失敗をしてクリニックに再度依頼をするのではなく、より信頼できるクリニックで治療を受けるようにしましょう。

・信頼できるクリニックに依頼をすることがなによりも大切です。