カントン。漢字変換すると広東、廣東、嵌頓、陥頓と出て来ます。さて、包茎の場合はどれでしょう。
1.そもそも嵌頓(カントン)包茎とは
1-1.知らなきゃ大変、カントン包茎、重度から軽度まで
1-2.カントン包茎の治し方(手術編)
1-3.カントン包茎の治し方(自力編)
2.カントン包茎であることのリスクって?
2-1.カントン包茎リスクについて考えよう
2-2.女性にも影響を与えます
3.カントンにはどう対処すれば良いの?
3-1.カントンについてまとめてみた
4.カントン包茎の手術はどんな方法?
4-1.背面切開
4-2.キトー君を使うのもアリ?
いや、そもそもカントンって包茎の種類なのかよ、と思いました?そうです。広東料理の広東ではなく、難しい字の方の廣東でもなく、便が出ない陥頓でもない!嵌頓です。
包茎で言うところのカントンって結局何なのさ、とクエスチョンマークがたくさんのあなたに贈る、その実態とは。超がつくほど丁寧に詳しく説明します。
そもそも嵌頓(カントン)包茎とは
嵌頓(カントン)という言葉を調べると、実はヘルニアが出てきます。もともとは、内臓が組織の隙間から飛び出してしまい、それが腫れて元に戻らなくなった状態を言います。確かにヘルニアって、骨の間から軟骨が飛び出してうんたら、って言いますもんね。
そしてその言葉の意味で何となく理解できたかもしれませんが、カントン包茎というのは、同じように飛び出して戻らなくなった状態です。この場合は、包皮を引き下げた際に、包皮輪が狭くて亀頭の下の部分に食い込んでしまい、元に戻らなくなる状態を言います。
よく亀頭に顔が描いてあるイラストありますよね~。あれを思い出してもらえるといいのですが、ちょうど首にあたる亀頭がぐいぐい締め付けられている感じです。首を絞められるとどうなるか・・・そう、顔が赤くなって、次は青くなってぐったり、ですよね。うっ血して、黒ずんで、下手すると壊死しちゃうんです。
もちろん、壊死するまでその痛みに耐えられる人っていないとは思いますけどね。つまりはそういう状態です。包皮輪が通常よりも狭く、伸びにくいために起こる状態をカントン包茎と言います。
知らなきゃ大変、カントン包茎、重度から軽度まで
これも重度から軽度まであり、重度の場合はまず亀頭の下まですんなり引き下ろすことができません。亀頭の途中に食い込んでしまいます。それを無理に引き下げると大変なことになる訳ですが・・・。
軽度の場合、中程度の場合は、平常時は案外すんなりと包皮が引き下げられるのです。でも、勃起すると食い込んじゃうんですね。お年頃になると勃起しない、なんてことはないので気づきますが、小さいころは分からないこともあります。
また、カントン包茎に関する知識はあまり出回っていないため、周りが「むいた」という言葉に触発されて無理にむいてしまい、痛みが出てもなかなか人に言えず、ということもあります。そうならないためにも、早いうちからきちんとした知識を持っておくことが重要になってきます。
カントン包茎の治し方(手術編)
では、カントン包茎の治し方についてですが、一番早いのは手術です。カントン包茎は保険適用になるので、泌尿器科では数万円で受けることができます。包皮輪の部分をカットして広くする、という方法が一般的に行われます。
手術の後はその部分が一時的に固くなり、締め付けが治っていないと感じることもあるそうですが、徐々に改善してくる、ということです。ちなみに3ヶ月以内に再手術をするとさらに固くなる危険があるので、失敗だと自己判断して別のクリニックに修復に行く、というのは避けた方がよいようです。
カントン包茎の治し方(自力編)
自宅で何とか、という場合には、真性包茎を改善させるために包皮輪を広げる「キトー君」などを使ってトライしてみるという人が多いです。綿棒などでもいいのですが、とにかく包皮輪を少しずつ柔らかくして伸ばす、というのが有効な方法です。
しかし、これはカントン包茎を仮性包茎にまで持っていく、という方法になります。これをやったからといっていわゆるズルムケ状態になることはありません。ただ、亀頭がちゃんと出るようになるので、恥垢や雑菌による臭いやそれに伴う炎症、不潔感からは脱却できることになります。最初は亀頭がひりひりしたりするかもしれませんが、徐々に慣れてきますので、頑張ってきれいにしましょう♪
カントン包茎であることのリスクって?
カントン包茎のままにしていると様々なリスクがあります。
カントン包茎リスクについて考えよう
カントン包茎のままにしてしまっていると、早漏になります。早漏になると、どうしてもセックスを楽しむことができなくなってしまうのです。これは男性にとっては死活問題といえます。そこで、カントン包茎で早漏になってしまいセックスを楽しめない、というのは本当なのかどうかを確認してみましょう。
まず、カントン包茎で早漏になってしまい、セックスが嫌になってしまうというのは事実です。ただ、カントン包茎全ての人が早漏になったと感じるのかといえばそうではありません。しかし、早漏だと感じる人が多いのも事実です。というのも、カントン包茎で早漏になってしまうと、セックスを始めたとしてもすぐに果ててしまうからです。
本当は男性も女性もできるだけ長くセックスを楽しみたいと思っているものですが、男性が果ててしまうとその時点で勃起状態ではなくなるので、性行為を続けることはできません。その結果、男性は女性を満足させられないという点でセックス自体の楽しさが半減してしまい、女性は肉体的にも満足できなくなる、ということになってしまうのです。
そもそも、早漏は刺激に慣れていません。ちなみに、早漏の男性がなぜ早く果ててしまうのか、というのは早漏の男性というのは亀頭が外部からの刺激に慣れていないのです。カントン包茎で普段から包皮の内側部分に収まっている状態ですので、外部からの刺激に過保護な状態になっているのです。
また、二次的な影響もあります。カントン包茎であることから早漏になるとセックスを思う存分に楽しめません。セックスを楽しむことができないと男性というのは女性に対して申し訳ない気持ちになってしまったり、自分の不甲斐なさによって気持ちが落胆していまって自尊心失ってしまうのです。
男性にとって、セックスで女性を満足させることができないというのは、激しく自信を喪失してしまいます。その自信を喪失している状態がパートナーの女性にも伝わってしまい、2人の関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。だからこそそのような時にこそお互いの愛情、気遣いでカバーできるのが理想ですが、このセックスにおける男女の関係というのは思いのほか簡単に崩壊してしまうものなのです。
女性にも影響を与えます
カントン包茎というのは女性に対しても非常に大きな影響を与えるものです。例えば、不衛生な状態でセックスをすることで、相手に性病を感染させてしまうことがあります。中でもクラミジアや不妊症の原因となってしまうことが多いです。
クラミジアというのは性病の一種で日本においては最も感染者数の多い性病だと言われています。特に多いのは10代後半から20代までなのですが、この世代が最もセックスを行うからだといわれています。クラミジアの感染経路というのは普通の性行為だけではなく、オーラルセックスもありますし、アナルセックスなどもあります。
クラミジアの特徴は、感染をした結果として様々な症状を引き起こすことです。発熱をしたり、喉に痛みを感じたり、腫れが出ることもあります。また、症状が一切でないこともあります。さらに不妊症になることもあります。
カントン包茎で亀頭を普段からしっかりと洗浄していないと、恥垢が溜まってしまいます。そしてこの恥垢が女性に感染して不妊症になってしまうことがあるのです。不妊症は身体に何かしらの問題が元々あると思われるかもしれませんが、性病が原因となって不妊症になってしまうことがありますので十分に注意しなければなりません。このようにカントン包茎というのは様々な問題を引き起こす原因となりますので、十分に注意しておくようにしなければなりません。
カントンにはどう対処すれば良いの?
カントンはホウケイの中でもかなり症状がもいものに分類されます。
それでは、これまでの内容についてまとめていきたいと思います。
カントンについてまとめてみた
・カントンは亀頭が飛び出して、そのまま戻らなくなる状態です。包皮を引き下げた時に包皮輪が狭いことが原因で亀頭の下の部分に食い込んでしまいます。そして元通りに戻らなくなってしまいます。
・首を絞められているのと同じですが、ペニスが圧迫されていることで、うっ血して、黒ずんで亀頭が壊死してしまうこともあります。もちろん、壊死するまでその痛みに耐えられる人というのはまずいないですが、包皮輪が通常よりも狭くなっており伸びにくいことで引き起こされているのがカントン包茎なのです。
・カントンにも重度なものから軽度のものまでありますが、重度の場合には亀頭の下の部分までおろすことができません。亀頭の途中に食い込んでしまっており、無理やり引き下げてしまうと大変なことになります。
・軽度の場合、中程度の場合であれば、平常時は案外すんなりと包皮が引き下げられます。しかし、勃起すると食い込んでしまうようになります。また、カントン包茎に関する知識というのはそこまで一般的に知られていないので、無理にむいてしまい、痛みが出てもなかなか人に言えないこともあるのです。
・カントン包茎の治し方ですが、最も早いのは手術になります。カントン包茎は保険適用になりますので、泌尿器科では数万円で受けることができます。包皮輪の部分をカットして拡げていく、そのような方法が一般的です。
・手術の後はその部分が一時的に固くなり、締め付けが治っていないと感じることもあるそうですが、徐々に改善してくる、ということです。3ヶ月以内に再手術をするとさらに頑固になることもあるので、すぐに自己判断をして失敗だと勘違いしてしまうことがないようにしてください。
・自宅でなんとか治療したいと思うかもしれませんが、真性を改善するために包皮を拡げる器具などを使用する方も多いです。しかし、綿棒などを使用するのも良いですが、少しずつ時間をかけて伸ばすようにしましょう。
・泌尿器科での治療は、カントンをとりあえず仮性の状態にするという目的になります。泌尿器科での治療をしたからといって、ずるむけ状態にできるのかといえばそうではなく、衛生面から見て、今よりも良い状態にするという程度です。
・カントン包茎の状態で放置をしていると早漏いなりやすくなり、セックスを楽しむこともできずに消極的になります。
・カントン包茎で早漏になってしまっており、セックスを思い切り楽しめないのであればまず自分の状態を確認してください。
・カントン包茎の人すべてが必ず早漏になるのかといえばそうではありませんが、セックスをしてすぐに果ててしまう人は多いです。
・男性も女性もなるべく長くセックスを楽しみたいと思っているものですが、男性がすぐに果ててしまうと女性は満足できなくなってしまいます。
・早漏の人は外部からの刺激に弱いですので手術によって包皮が剥けるようになれば外部からの刺激にも強くなり、自然と改善されていきます。
・カントン包茎で早漏になると男性は自信を失い女性は男性とのセックスを楽しめなくなります。
・カントン包茎は女性に対しても影響を与えやすいものです。不衛生な状態のままでセックスをすると性病を感染させてしまこともあります。
・クラミジアは性病の一種で日本において発症している人はとても多いです。比較的若い年代に多い性病ですが、これは性行為をするのは若い世代だからです。
・オーラルセックスにおいてもクラミジアの感染経路の1つとなる可能性があります。
・クラミジアの特徴としては感染すると様々な症状が出るようになります。発熱することもありますし、ノドの痛みを感じることもあります。
・カントン包茎なのであれば亀頭をしっかりと洗浄していなければ恥垢が溜まります。恥垢が女性に入ってしまうと不妊症になってしまうこともあります。
・カントン包茎だけではなく真性包茎の場合にも性病を発症して不妊症になる可能性がありますので治療が必要です。
・カントン包茎は色々なトラブルの原因になりますので、自力で治療することは困難ですので包茎専門クリニックで治療を受けるというのが理想的なのではないでしょうか。
・包茎を治療する方法は様々ありますが、カントン、真性の場合には自力での治療はなかなか難しく、簡単には治療できないものですので、まずはカウンセリングを受けてどのような治療を行うのか、どのように改善するのがベストなのかを医師と十分に相談し合う必要があります。
カントン包茎の手術はどんな方法?
カントン包茎の手術ですが基本的には仮性、真性包茎と手術方法は同じです。包皮を覆っている部分の皮膚を除去して露出させる手術になります。
背面切開
カントン包茎になった場合は、少しでも早く治療を受ける必要があります。それが仮に夜間だったとしても、医療機関で診察をうけるべきです。それくらいにカントン包茎というのはとても症状が重い状態なのです。カントン包茎は治療のタイミングを失ってしまうと、陰茎が壊死してしまうこともあるから注意が必要です。それだけ早い段階で治療することで元通りに戻ることもありますが、皮膚が酷く腫れてしまっているような場合には緊急手術を行わなければなりません。
カントン包茎における緊急手術の場合には、背面切開という方法で手術が行われます。この方法の場合にはカントン包茎を治療することは出来るのですが、仕上がりはよくありません。亀頭周辺に包皮が余ってしまい、見た目がエリマキトカゲの様な状態になってしまうことがあるのです。背面切開は亀頭の正面部分、12時の方向にある余っている包皮を切除します。カントン包茎が解除されたことを確認してから皮膚を縫合していきます。手術自体は15分程度で終了します。
キトー君を使うのもアリ?
カントン包茎の治療に対して、キトー君を使用することもあります。キトー君というのは、包茎治療において使用される専用の器具ですが、はさみの様なものを使用して包皮を広げていきます。真性包茎やカントン包茎など、必要なだけの包皮の長さが足りない場合に、包皮を伸ばせは包茎を改善できるので使用します。ただしカントン包茎の場合には注意が必要です。というのもカントン包茎は非常に包皮がパンパンに張っている状態です。あまり無理をして広げようとするとひどく痛みを感じます。無理をして広げようとすることによって包皮が裂けてしまうこともあります。
包皮が裂けてしまえば、当然ですが強烈な痛みを感じることになりますし、場合によっては大量出血をしてしまうこともあります。ペニスには血液が集まりますので、一度出血してしまうと大量の出血となることもあります。
このようなリスクを回避するためにも、やはり包茎手術を受けるというのがおすすめです。手術を受けることによって包皮を剥くことができますし、なにより自分で包皮を広げようとするよりも簡単に剥くことができるのです。とても効率よく剥くことができますので、やはりカントン包茎の場合には手術をおすすめします。