包茎の原因は癒着?

くっついてる?

包茎の中でも真性包茎は、包皮輪がくっついていて亀頭が露出できない状態を言います。勃起してもまるで皮に包まれたソーセージのような状態。

この口、つまり包皮輪の部分がきちんとはがれるようになれば、きっと亀頭が出せる。真性包茎ではなく、せめて仮性ぐらいにはなれる・・・はず。でも、そうは問屋が卸さないこともあります。

癒着が原因の包茎とは

包茎の原因の大半は包皮や包皮輪にありますが、実は、包皮と亀頭自体が癒着してしまっている、という場合もあるのです。そうなると、はがそうとすると痛んだり、傷を作ってしまったりする可能性が高くなります。

実は、これはごく普通の状態で、別段おかしなことではありません。赤ちゃんのおちんちんを見てください。みんな見事な包茎のはずです。しかし、年齢が上がっていくと徐々にこの癒着が取れてきます。その頃、ペニスをきれいに保つということを教えるために母親が「むく」手伝いをするようになるのです。

この癒着はある日突然ぱっとはげる訳ではありません。1年ほどかけて少しずつ取れていきます。そしてこれには個人差があり、小学生くらいまでまだ癒着がある、という場合もあります。そのくらいまではそんなに心配しなくてもいいのですが、思春期を過ぎてなお癒着している場合は注意が必要です。

癒着解消した方がいい理由

なぜかと言うと、このころには第二次性徴がはじまります。射精などが起こる時期でもあります。また、学校の部活などで汗をかくことも増えるでしょう。ですから、できれば癒着を取り、亀頭が露出できるようになっていないと、清潔に保つことが難しくなるのです。

早めに癒着を取り除くために、親がどこまでしてあげるのか、というのが話題になるのです。むきむき体操と呼ばれる、癒着を少しずつ取り除く動きをしよう、というふうに育児雑誌に掲載されていたりもします。これはお風呂に入った時などに、無理のない動きの範囲内でむいて戻してを繰り返すというもので、これによってほんの少しずつですが、癒着が取れていくのです。

もしかして、癒着が原因かもと思ったら

しかし、皮は自然にむけていくもの、癒着は取れるもの、という考え方もあり、なりゆきに任せることもあります。あなたの親がそのようにしていた、という場合には、今からでも少しずつむいていくと、癒着が取れて真性包茎ではなくなるかもしれません。しかし、ただあせってむこうとすると、表皮がはがれてしまう恐れがあります。

癒着を取り除くことを試みるのであれば、ボディーソープ、または口に入れても安心なオリーブオイルなどを使って少しずつ滑りをよくしながらむいてみてください。あくまでもゆっくり優しくです。1ヶ月2ヶ月はかけるつもりでしましょう。幼児向けのむきむき体操でも、1週間に1ミリ、という程度でしか癒着は取れません。まして長く癒着が続いている大人では時間がかかることを覚悟しましょう。

真性包茎手術をしないと・・・

真性包茎を手術しない場合にはどのような弊害があり、どのようなリスクがあるものなのでしょうか。真性包茎は、ペニスの先端部分、つまり亀頭が常に包皮に覆われています。仮性包茎は手で剥こうとすれば剥けるのですが、真性の場合には勃起をしたとしても亀頭を露出させることができません。亀頭の先が露出していても完全に包皮を剥くことができない、といった状態が真性包茎になります。

仮性包茎は、さまざまな弊害はありますが、基本的には身体への影響が大きくなりすぎることはありません。しかし、真性の場合には病気になりますので色々な問題点があって手術を勧められることが多いのです。

真性は包皮を反転させ、亀頭を露出させることができません。そのため、垢が溜まりやすくなってしまいます。その結果、ペニスからの悪臭の原因となり、細菌が多く発生してしまったり、衛生面の問題が多くなります。さらに亀頭が腫れてしまう亀頭包皮炎の症状が出ることもあるです。

性行為の際には、剥くことができていない包皮の余りの部分が伸びてしまったり、激しい痛みを感じるようになるのです。快感を伴う性行為の最中に激痛を感じることもありますので、性行為をして射精をすることもできません。また、膣内での摩擦によって、包皮が傷ついてしまうと雑菌などによって炎症を起こすこともあります。

また、仮に性交渉が普通に行えたとしても、真性の場合には包皮がペニスの先端を覆っていますので、精子がしっかりと出なくなります。包皮が壁になってしまうわけです。膣内に射精したとしても子宮内に十分なだけの精子が届かずに、不妊の原因となってしまうのです。

そのようなことが原因となって、離婚をしてしまうこともあるのです。問題はもちろんですが、女性との性交渉において男性自身がそのことに対して苦手意識を持ってしまい、プライドをズタズタにされてしまうことがあります。

包茎手術後の痛みの原因

我慢できない痛み
包茎手術を受けた後に痛みを感じる、というのはどうしてなのでしょうか。痛みの原因について考えてみましょう。まずは術後の痛みです。この痛みというのは選択したクリニック、執刀医の技量によって大きく変化します。実際に包茎手術を受けた人が感じている術後の痛みですが、小さいなものから大きなものまであります。

場合によっては歩くことすらできないくらいに激しい痛みを感じることもあるのです。では歩けないほど痛くなる理由というのはなぜなのでしょうか。手術における痛みとして最も大きいのは、包皮の切除部分ではなく縫合した部分であることが多いです。糸によって縫い付けられている部分に酷い痛みを感じる、ということがあるようです。それは医師の縫合の方法が悪かった、という可能性が高いです。

縫合の仕方が悪い場合には、縫合部分から出血してしまったり、化膿してしまうということも起こることがあります。そのような酷い縫い方の場合には、傷跡も目立ちやすくなります。縫合箇所にくっきりと濃い傷跡が残ってしまうことがありますが、このような傷というのは一生残ります。

そして傷跡が目立つだけではなくきれいに縫合されていない部分というのはボコボコしてしまうものです。皮膚組織に明らかな異常を起こしている状態だということです。縫い方1つで、ツートンカラーになってしまうだけでなく手術跡がはっきりとわかったり、見た目も気持ち悪くなってしまうのです。

このような仕上がりになってしまえば、当然一生涯コンプレックスとなってしまうこともあるのです。くっきりと傷跡が残ってしまったのであれば、それは縫合に失敗してしまった、もしくは縫合技術自体が著しく低かったということになります。

また、手術跡から縫合までの工程が手抜きであることもあります。このような手抜き手術を行われてしまうと、縫合が甘く強い痛みとして現れ、雑菌等が侵入し膿が出てしまうほどの症状が出てしまうのです。また、包茎手術における痛みというのはこれだけではありません。

包茎手術の後にしばらく経過しても痛みを感じることがあります。この場合の痛みというのは亀頭の痛みになります。この亀頭の痛みというのは、それまで包皮に覆われていた亀頭が露出することによる刺激による痛みです。この痛みというのは手術による縫合部の痛みなどではないのですが強い痛みを感じることがあります。

真性包茎の人が包茎手術を受ける前というのは常に包皮に覆われていた状態ですので、外部からの刺激に著しく弱い状態です。しかし、このような刺激に弱い状態から急に亀頭が露出すると、下着に擦れたり、刺激が与えられると敏感過ぎることで痛みとして感じてしまうのです。

包茎手術をすることで早漏を改善する効果がある、と言われているのは、それまでに包皮によって守られてきたために外部からの刺激に弱い状態だったのが、亀頭を露出することで外部からの刺激に慣れることができるからなのです。

つまり、この場合の痛みというのは我慢することが重要です。我慢することで刺激に慣れるので次第に早漏も改善されていくはずです。下着に亀頭がこすれるたびに痛みを感じますので、歩くだけでも痛みを感じます。椅子から立ち上がる時、服を脱ぐ時、そして性行為時にも酷く痛みを感じるようになるのです。

ビリビリとペニスはもちろん下半身全体にひびくような痛みを感じますが、2ヶ月程度で次第になくなっていきます。痛みを感じれば感じるほどそれだけ外部からの刺激に強くなっており、ペニスが成長できているということです。このような痛みの場合には修正手術などを受けるような必要はありませんので、しばらくは痛みに耐えるようにしてください。

ペニスの成長について

ペニス
中学生や高校生といった思春期の男性にとって包茎は大きなコンプレックスです。真性となると特に深刻です。しかし、ペニスは18歳までは成長を続けます。そのため、自分は真性だからといって諦めてはいけません。真性だと思っても、実際には気が付かないうちに完治している、ということもあるのです。

ペニスが長くなるということは残っている包皮も少なくなります。しかし、中学、高校生になっても包皮が亀頭が癒着を起こして剥けない状態なのであれば、一度専門医に相談してみましょう。

では、真性包茎の症状を緩和する方法はあるのでしょうか。ペニスを包んでいる包皮の特徴は伸縮性があるということです。そのため、一度包皮が亀頭を覆っている状態だとすぐにまた包皮が亀頭を覆いやすくなります。

そして真性でなかなか包皮を剥くことができないからといって無理をして包皮を剥くと痛みや傷をつけてしまいます。そのため、どうしても剥きたいのであれば、ローションを使用するなどしてゆっくりと時間をかけて剥くようにしてください。また、やっと包皮が剥けたとしても包皮口が狭ければ今度はカントンになってしまうことがあります。

カントンになると包皮が亀頭を激しく締め付けていますので、どうしても亀頭がうっ血します。カントンは痛みも強い包茎なので、性行為はまずできませんし、自力で治療することもできません。

そのような理由からも、包皮に覆われている状態を改善したい、カントンを治療したいのであれば、医師に相談をするのがおすすめです。自分で解決をするというのにも限度がありますので、自己流で無理をして包茎を治療しようなどとは思わないでください。

医師に相談しましょう

毎日やっているのに全然効果が出ない、という場合、その癒着はすでに手に負えないほど強固になっているかもしれません。その際には、医師の診察を受けましょう。包茎手術ではなく、自分でむこうと試みたけれど難しいようだ、お医者さんならむけるのかどうか診て欲しい、と伝えるのです。これは包茎の場合も同じで、真性包茎だと思っていたらするっとむけた、なんていうこともあるのです。

これは幼児期にもよくある話で、よく亀頭が炎症を起こす、という場合には医師がその場でむいてしまう、ということがあるのです。これが意外な事実かもしれません。大人でも同じことです。ただ、大人の場合はもっとやっかいなので、癒着の剥離手術、という形になります。どちらにせよ、まずはきちんと医師に相談をしてみましょう。泌尿器科を受診するといいですね。

包茎は癒着が原因なのはわかるけど・・・

癒着が原因となっている包茎は、どのように治療すべきなのか、自分で治療することができるのか、ということじはある程度わかっていただけたと思います。それでは癒着の原因となっている包茎についてもう少し簡単にまとめてみましょう。

治療法の選び方

癒着を起こしているのなら対処を

・包茎の原因の大半は包皮に問題があります。そして亀頭自体が癒着を起こしていることもあります。そうなった場合剥がすと痛みを感じたり傷ができてしまうことがあります。

・癒着を起こしているのは特別なことではありません。しかし癒着を起こしている以上は簡単には向くことができないと覚悟しておくべきです。

・基本的に癒着を起こしていても、1年程度かけて少しずつ剥けることもあります。小学生や中学生ぐらいであれば何とか剥くことが可能です。しかし大人になってひどく癒着を起こしている場合には注意が必要です。

・癒着を起こしている状態では亀頭を露出することができません。その結果清潔な状態を維持することができなくなるのです。

・基本的に亀頭と包皮の間に溜まっている恥垢、雑菌はできるだけきれいに洗浄すべきです。しかし洗浄することができないのであれば癒着を改善すべきなのです。

・真性包茎で包皮と亀頭が癒着を起こしている場合には特に注意が必要です。真性包茎は自分で治療することがそもそも困難ですし、ひどく癒着を起こしているのであればなおさら自分で治療することが不可能でしょう。そのような場合には早急に施術を受けるべきです。

・包茎手術を受けることで包皮を切除し、亀頭を完全に露出させることができます。

・包茎手術を受ける場合、泌尿器科で受けることもできますし、包茎専門クリニックで受けることもできます。

・包茎専門クリニックで治療を受けた場合、仕上がりが非常にきれいになりますし、自然な仕上がりになります。医師の技術によって術後にどのような仕上がりになるのか、どの程度痛みが残るのかといったことが少しずつ違ってきます。そのため少しでも手術の技術の高い医師を選ぶべきです。

・どうしても手術を受けたくない方、今後もペニスが成長することを期待している方の場合には手術を受けなくてももちろん構いません。しかし成人を迎える20歳以上になってから包茎が改善されるほど大きく成長する事はまず期待できません。

・ペニスを大きくする手術を受けるのもありですが、同じ手術を受けるのであればより確実に包茎を治療できる包茎手術を受けた方が良いと思いませんか。