包茎の意味が分からない人へ

分かんないな

包茎、という言葉を初めて聞いた時、意味がすぐに分かった、という人は少ないと思います。おそらく最初は小学生や中学生の頃、ちょっとおませな子どもたちが口に出していたものだと思うのです。

しかし、最近では性への目覚めというのか、興味が薄れてきているため、昔の子どもが何となく持っていた知識がある程度の年齢になってもない、という人も実は増えてきているのです。そのため、ネットの掲示板などに相談が挙がっていることがあります。

包茎の意味が分かりません

「包茎の意味がよく分かりません、どんなふうになっていたらダメなのですか?」どの状態でどうなっているのがダメなのか、というのも何が何だか分からず不安を抱えていて真剣に悩んでいる、という相談内容です。

そこで、包茎という言葉の意味と、そのタイプ別に関する説明をしていきたいと思います。まず包茎、という言葉を調べてみると、ウィキペディアでは「陰茎の亀頭が包皮に覆われて露出不可能ないし露出に問題が伴う状態」とあります。

真性包茎の意味と状態

不可能ということは、通常でも勃起した状態でも一切亀頭が見えない、という状態を表します。そして、手などで亀頭を露出しようとしても、包皮輪、つまり入り口がくっついてしまっていたり、狭すぎたりして出すことができないのです。これが真性包茎と呼ばれる状態です。

この状態では当然おしっこをする時もフタが閉まったままのような感じになりますし、汗なども外には出ません。皮の内側に溜まってしまうため、残尿や汗の他、恥垢と呼ばれるアカがどんどん蓄積されていきます。そこに雑菌が繁殖したり、ムレたりして強烈なにおいを放つようになることもあります。

カントン包茎、仮性包茎の意味と状態

露出に問題が伴う状態にも2種類あります。その1つがカントン包茎と呼ばれる状態で、真性ほどではないにしろ包皮輪が狭いため、勃起した状態でも先の方が少しだけ出る、しかも何だかきつそう、という感じになります。それを無理に亀頭の下までむいてしまうとそこがゴムで縛ったようになり、うっ血してしまうのです。元に戻すこともできなくなり、腫れが生じます。

放置しておくと、痛みを伴うのはもちろんですが、最悪の場合壊死してしまうことがあるので、恥ずかしいから我慢する、というようなことはせず、早々に泌尿器科などの専門病院を受診してください。

そして、日本人に一番多い、露出に問題が伴うけれど、勃起すれば自然に亀頭が露出する、または手などでおろすと無理なく露出する、という状態があります。これを仮性包茎と呼びます。仮性包茎も幅広く、勃起してもほとんどの部分が包皮に覆われていて、手を使わないと露出できない重度のものから、ほぼ正常に近い軽度のものがあります。

治療が必要なの?

仮性包茎は治療が必要と大々的に広告するクリニックもありますが、仮性包茎は日本人、いえ、世界の男性人口の7割ほどがその状態であり、海外では「ナチュラルペニス」と呼ばれるごく自然な状態なのです。赤ちゃんの頃に包皮をカットしてしまう割礼という名の包茎手術が行われる国もありますが、それを不本意とし、あえて皮を再生する手術を受ける人も増えていると言われます。

ですから仮性包茎に関しては「コンドームが外れやすい」「病気になりやすい」「においが気になる」などのトラブルに普段から悩まされているという場合を除いてはそのままでも機能的には問題なく、治療も不要なのです。

しかし、真性包茎、カントン包茎はトラブルに見舞われやすくなるので、一度泌尿器科で状態をチェックしてもらいましょう。泌尿器科であれば、見た目がどうのというようなことではなく包茎治療のみにフォーカスしてくれるので、本当に治療が必要な状態か否かだけをきちんと判断してくれます。

必要だと判断された、または仮性包茎で特に問題ないと判断されたけれどどうしても気になる、という場合にはカウンセリングを受け、事細かに相談してみるといいでしょう。メール相談を受け付けているクリニックもありますので、上手に利用してみてください。