包茎だからかかりやすい病気

雑菌だ!

包茎とは恥ずかしいもの、という意識が強い日本人。何かトラブルがあっても、包茎が気になってなかなか相談できなかったり、病院に行けなかったりすることが多いようです。

しかし、実は包茎だとかかりやすい、と言われる病気などがあるのをご存知でしょうか。放置しておくといろいろ大変な病気になってしまう可能性だって高いのです。

包茎だからかかりやすい病気?

包茎の人が特になりやすい病気、そしてパートナーにうつしてしまいかねない病気の危険があるものなど、詳しく知っていますか?そのような病気は意外に多く、そして病気の発症リスクが高いということを知っていますか?知識として是非持っていてほしいものをご紹介していきます。

なぜ包茎の人がかかりやすい病気があるのかというと、それはひとえに不潔になりやすい、という点に尽きます。仮性包茎のように亀頭を露出させることができる場合はそこまででもないのですが、皮をむいてきれいに洗うことができない真性包茎、カントン包茎の場合は、亀頭と包皮の間に恥垢や残尿、汗などがたまりやすく、それをエサに雑菌が繁殖しやすい環境となっています。

加えてずっと包皮に覆われているため、ムレやすくなっています。そのじめっとした環境がさらに雑菌を活性化させてしまうのです。そのため、どうしても病気になりやすくなってしまうんですね。

こんな症状は、すぐ診察を

亀頭が腫れた、膿が出た、というような症状にお悩みのあなた。時々ネットの掲示板などで相談されていますが、病気のリスクがあるのでまずは病院に行きましょう。それは亀頭包皮炎という病気だと思われます。この病気はペニスが不潔になることで起こりやすいと言われています。この病気は早めに治療しないと、今度は尿路感染症という病気になってしまいます。

尿路感染症という病気は、亀頭包皮炎の延長と言われるほど関係の深い病気で、よくセットで起こりる病気とも知られています。
亀頭が腫れたり膿んだりするということはそこに雑菌が繁殖しています。その雑菌が尿路に入り込み、炎症を起こしてしまうというもので、おしっこのたびに鋭い痛みを感じる病気です。

そして性器ヘルペスという病気もよく知られています。それって性病じゃないの?と思うかもしれませんね。そうです、性交をしなくてもかかる性病があるのです。これは包茎の人にとても多い病気と言われます。症状は亀頭等に見られる水泡または発疹です。普段むくことができない真性包茎の人はよくこの病気になりやすいです。

パートナーに与えるリスク

雑菌が知らず知らずに繁殖している状態で、パートナーと性交をした場合、その雑菌が相手にうつってしまいます。当然良いはずがなく、それが原因で子宮頸がんになったり、不妊になったりします。その原因と言われるのは、ヒトパピローマウイルス、と呼ばれるもので、包茎の人の20%には存在するそうです。これもきれいに洗うことができれば病気になることはありませんが、真性包茎の方は難しいため、どうしてもかかりやすいのです。

どんな人でも当然病気にはなるのですが、包茎だからかかりやすい病気というのがあるということ、そして包茎だからこそ、パートナーに病気をうつしてしまう確率が高い病気があること、そして包茎以外の人に比べて不妊に悩む可能性がある、ということをきちんと知っておいてください。

無理にむくのは危険です!

もし気になるのであれば、ネットの掲示板等ではなく、是非泌尿器科を訪れてみてください。検査は簡単にできますし、手術の必要があるなしは、医師が見ればすぐに分かります。特にカントン包茎の場合は、自力で無理にむくと元に戻らなくなり、緊急に手術が必要になってしまう可能性があります

「とにかくむいてきれいにしなきゃ」と必死になるのではなく、恥ずかしがらずに相談しましょう。泌尿器科の先生は慣れていますから大丈夫です。手術や治療をするなら専門のクリニックで、と考えているのであれば、一度診察を受けてからでも遅くはありません。

包茎手術のメリット

手術した方がいい?
包茎は手術で治療をするというのが最大の近道だといえます。ほんのわずかな時間でコンプレックスを解決することができます。自分で治療をしようと考えている方もいるとは思いますが、リスクもあります。その点、手術であればリスクを最小限にできます。

手術は決して恥ずかしいことじゃない

包茎手術を受けるというのはまるで恥ずかしいことのように思われるかもしれませんがそんなことはありません。とはいってもやはり気になると思いますので、できるだけプライバシーが考慮されたクリニックがおすすめです。人目につきたくないと不安な時でもそのような心配の必要はありません。

そもそも、日本人のなんと70%以上が包茎だと言われています。にも関わらず、やはりデリケートな問題ですので、誰にも相談できないまま悩んでしまっている方も多いのです。包茎には仮性もあれば真性、カントンもあります。この3つの包茎にはそれぞれ違いがあるのですが、真性は最も衛生面、性生活においてもデメリットが大きいのです。

包茎手術においては、亀頭を包んでいる皮膚を切除し、取り去ることによって完全に治療をすることができるのです。手術以外にも色々な方法があるというのは前述したのですが、医学的に見て根拠のないものも多いです。医療機関においてしっかりと治療をする、というのがやはり確実で尚且つ安全な治療法なのです。

包茎専門クリニックと美容医療クリニック

包茎専門クリニック、そして総合美容医療ならどこでも良い、というわけではありません。包茎専門クリニック、そして銘打ち専門性を謳っている病院も多くあるのですが、包茎手術というのは形成外科や美容外科で経験を積んだ実績のある医師でなければなりません。医師の技量が同じなのであれば、専門クリニックでも美容医療クリニックでも大きな違いがないように感じるかもしれませんが、やはり専門クリニックの方が包茎手術におけるスペシャリストですので高い技術、実績があるといえます。安心して手術を任せることができます。

包茎手術というのはいくつか種類がありますが、最も多いのは環状切除術です。亀頭の根元の部分にある余っている包皮を切除する包茎手術になります。この方法でも亀頭を覆っている包皮をしっかりと除去することができます。

手術は溶ける糸を使用することも多く、手軽に医療を行うことができますし、通院の回数も大幅に減らすことができます。吸収糸の場合には溶けるまでの間に1ヶ月から2ヶ月くらいかかります。その間は少しだけ煩わしく感じるかもしれませんが、期間を短めにして抜糸してしまえば問題ありません。

背面切開術は包皮のかぶり方が軽度の場合に行う手術になります。陰茎背面の皮膚を縦方向に切開して、横方向に縫合することによって亀頭をぐっと露出させます。あまり皮膚を切除せずにすみますので、手術時間は短時間で済みます。回復期間も短いというのが最大のメリットだといえます。

基本的にはこのような手術方法が一般的です。もちろん、クリニックによっては独自の手術方法などを取り入れていることもありますので、どのような手術方法が良いのか、ということをクリニックで比較するのが良いでしょう。クリニックで比較をすると効率よく自分に合った手術を受けることができるでしょう。

手術方法ばかりではなく、費用面、そして信頼できる医師がいるのかどうかもクリニック選びにおいてはとても重要なポイントになります。そのため、クリニックを色々な角度からしっかりとチェックして、手術を任せることができるクリニックはどこなのかを決めてみましょう。

包茎だからかかりやすい病気

病気
手術というのは当然ですが費用がかかります。では手術というのは健康保険の適用において自己負担を減らすことができるのでしょうか。手術において健康保険が適用される条件、もしくはクリニックではなく泌尿器科において治療を受ける場合のメリットデメリットについて考えてみましょう。

真性やカントンにおいてのみに限られるのですが、医療機関であれば保険適用での手術が可能です。前述したように、真性というのは正常にセックスをすることができなかったり、性病に感染するリスクも高くなります。そのため、保険適用が認められているのです。

それとは逆に、仮性の場合には治療をしなければならない、というほどではないので保険は適用されません。ただしクリニックにおいては真性だとしても保険は適用されません。というのも専門クリニックというのは単なる治療ではなく、美容整形に分類されるからです。そのため保険は適用されないので保険適用での手術を望んでいる方は泌尿器科で治療を受ける、というのをお勧めします。

泌尿器科における真性の手術ですが、すぐに手術が行われるわけではありません。まずはステロイド軟膏を使用した治療法を行い、効果が出なければ手術を行います。ステロイド軟膏を使用して半年程度の治療を続けると、多くの人が改善されるのですが、それでも改善されなければ手術が行われます。

また真性を、ステロイド軟膏を使用して治療する場合、ホウケイが完全に治療されるというわけではありません。あくまでも真性を仮性に改善するということです。つまりホウケイは根本的に改善されたわけでは無いのです。包皮を一切剥くことができない真性に比べると、一時的にでも剥くことができる仮性に改善できるというだけでも非常にメリットは大きいのではないでしょうか。

泌尿器科において手術を受ける場合には、背面切開術という方法で手術を行うのが一般的です。真性は包皮口が非常に狭くなっているために亀頭が露出しません。そこで狭い包皮口を切り取ることによって軽度の仮性の状態にまで改善することができます。

手術の費用なのですが、泌尿器科によって料金はそれぞれ異なります。しかし自己負担での手術になるとクリニックよりも高額な費用を請求されてしまいます。保険適用であれば3万円から5万円で手術を受けることができます。

ただし泌尿器科での治療というのはある程度の覚悟が必要です。というのも前述したように泌尿器科での手術というのは機能性を重要視しています。普段から包皮に覆われていることによって恥垢が溜まりやすかったり、なかなか洗浄することができなくなります。そのため非常に不衛生な状態になっています。

そのような状態を改善する、ということを目的にしていますので、手術自体は非常に簡易的なものになります。極端にいえば亀頭を露出することさえできればいいのです。保険専門クリニックのように見た目を重視した手術が行われません。また簡単な手術ですので経験の少ない医師が治療を行うこともあります。そのような場合には仕上がりは非常に汚くなってしまうことも当然あるのです。

縫い目がボコボコと目立ったり、汚くなってしまうことも当然あります。しかし包皮が剥けるのであれば手術としては成功だといえます。このような手術後に悩んでいる真性の人というのは非常に多いのです。そこで本当にきれいな状態で、人に見られたとしても恥ずかしくない位の仕上がりにするということは不可能なのです。

手術を受けたからにはやはり少しでも見た目がきれいに、人に見られても恥ずかしくない仕上がりにしたいものです。そのようなことを考えると、やはり泌尿器科での手術よりも、専門クリニックで手術を受けた方が仕上がりは断然きれいになります。

包茎は見た目が悪いだけではない

ホウケイである、ということは見た目が悪いだけではない、ということは分かって頂けたと思います。では、これまでの内容を簡単にまとめていきましょう。

雑菌の温床

包茎は見た目よりもヤバイことがある?

・ホウケイである、というのは病気ではありませんが、見た目が悪いだけではなく、病気の発症リスクが高くなるという点でもマイナスな部分が多いです。ホウケイの人が病気になりやすいのは、亀頭部分が不衛生になってしまうからです。

・亀頭を露出させることができれば良いのですが、包皮を剥いてきれいに洗浄することができない真性やカントンの場合には、亀頭や包皮の間に恥垢だけでなく汗などもたまりやすく雑菌が繁殖しやすくなり病気になりやすくなるのです。

・恥垢や雑菌は包皮に覆われていることで、蒸れやすくなり、どんどん雑菌が増殖して性病などの病気を発症しやすくなります。

・亀頭が腫れたり、膿が出ているような場合には、病気を発症しているかもしれないので、早急に治療を受けるべきです。これは亀頭包皮炎という病気を発症している可能性があります。ペニスが不衛生になることで発症する病気の代表的なものです。

・尿路感染症という病気は亀頭包皮炎などの病気を発症することで、発症しやすくなる病気です。亀頭が腫れたり、膿が出ることで雑菌が繁殖し、その雑菌が尿路内に入り込むことで炎症を起こしてしまう病気です。排尿時に酷く痛みを感じてしまう病気としてよく知られています。

・性交をせずとも発症する病気がりますが、性器ヘルペスはその代表格となる病気です。亀頭などに見られる水疱や発疹が主な症状の病気です。真性の方はこの病気になりやすいと言われています。

・亀頭に雑菌が大量に増殖している状態でパートナーと性交をすると、その雑菌が相手に感染してしまい病気を発症することもあります。そのような状態ではやはり子宮頸がんなどの病気を発症しやすくなってしまうのです。

・包茎であることで、不妊の原因になりますが、毎日しっかりと洗浄していれば問題はありません。しかし、真性の場合には毎日しっかりと洗浄することができないために、清潔な状態を維持することができず病気を発症しやすくなります。

・どのような人でももちろん病気にはなりますが、包茎だからこそ発症しやすい病気があり、包茎だからこそパートナーに病気を感染させてしむリスクがある、ということを十分に理解しておかなければなりません。

・包皮を剥くことで病気のリスクを軽減することができますが、無理をして剥くと激しく痛みを感じたり、出血をしてしまうこともありますので、その点については十分に理解しておくようにしましょう。やはり無理をして剥くよりも、信頼できるクリニックで手術を受けるというのがおすすめです。

むけたばなな

・手術は恥ずかしいことではありません。手術を受けることに対して恥ずかしさを感じる方も多いかもしれませんが、プライバシーの考慮されているクリニックであれば全く恥ずかしい気持ちになることもないでしょう。

・日本人の70パーセントがホウケイだといわれていますので、デリケートな問題ではありますが、決して特別な悩みだというわけではありません。

・専門クリニックや美容医療クリニックであればどちらが良いのか迷っている方も多いと思います。専門クリニックというのは美容医療クリニックで、特にホウケイの治療を専門的に行っているクリニックのことをさします。

・手術において使用される糸は吸収糸が使用されます。吸収糸が溶けて体に吸収されるまでには1ヶ月から2ヶ月程度がかかります。その間は煩わしさを感じることもあるかもしれませんが、期間を短めにして抜糸することもできます。

・背面切開術は包皮がかぶっている状態が軽度の場合に行います。陰茎背面の皮膚を切開し、縫合しますので亀頭を効率よく露出させることができます。皮膚を切除せずにすむので、手術の時間は短時間ですみます。回復時間が短いのも非常に大きなメリットです。

・クリニックによっては独自の手術方法を取り入れることもありますので、どういった手術方法が良いのかを検討するのが良いでしょう。クリニックによって比較すると効率よく自分に適した包茎手術を受けることができるはずです。

・クリニック選びにおいて費用面や、信頼できる医師がいるのかもクリニックを選ぶ時には重要です。そこで、クリニックを様々な面からチェックしたうえで判断するのがおすすめです。

・泌尿器科でも治療が受けられる真性の手術ですが、まずはステロイド軟膏を使用して包皮を伸ばしていきます。そして包茎が改善されなければ、手術を行います。段階を経て治療を進めていくのです。

・真性をステロイド軟膏を使用し治療する場合にはホウケイが完全に改善されるわけではなく、真性を仮性の状態にまで改善する程度です。包茎をズルムケにできるわけではありません。包皮を一切剥くことができていない状態よりは、仮性の状態になっただけでも良いと思われるかもしれません。しかし、ホウケイを治療するからには、ズルムケ状態にしたいという方が多いと思いますので、その場合には思い切って専門クリニックで手術を受けるというのも良いのではないでしょうか。

包茎ならこの病気に注意

ウイルス

包茎の人がなりやすい病気というのはいくつかあります。包茎の人が感染しやすい病気としてSTDと呼ばれるものがあります。このSTDというのは、性感染症の略語でセックスはもちろんペッティングやオーラルセックスなどによって発症する病気のことをいいます。

性別は関係ないの?

性感染症というのは性別はもちろん、同性でも異性でも関係ありません。原因となっている微生物としては細菌やウィルスなど様々なものが存在しています。以前であればセックスだけで感染する病気であるとされていましたが、性が多様化することによって様々なことが原因で発症をするために、どんどん増加しています。

どこから感染しているの?

性感染症の原因となっている病原体というのは、傷が一切ない健康的な皮膚から感染する事はほぼありません。体液に主に含まれており粘膜などを介して感染しています。粘膜ですので口腔内や喉、といったものからも感染します。梅毒など明らかな症状が出る性病の場合には感染していることにすぐに気づきますが、そうでなければなかなか性病に感染していること自体に気づくことができません。

よくある症状

包茎の男性に多いものとしてクラミジアが挙げられます。男性は尿道炎を発症しやすくなり、痛みやかゆみといったものが出て膿が出る場合もあります。女性の場合には子宮けい管炎を発症します。放置していると不妊症発症しやすくなったり、流産しやすくなるなど様々な影響が出てしまうようになります。

カンジタ症

カンジタというのはカビの一種で女性であれば誰もが持っているものですが、性行為をすることによってカンジダ菌が男性のペニスに付着します。基本的にはペニスをきれいに洗浄すればカンジダ菌が増殖することはありませんし、簡単にきれいにすることができます。

しかし包茎の男性というのは、亀頭と包皮の間に入り込んだカンジダ菌をしっかりと除去することができません。その結果どんどん増殖して男性であるにもかかわらずカンジダ症を発症してしまうのです。女性も同じように男性器のように表に出ていないために洗浄しにくいことでカンジダ症を発症します。何よりも重要な事は常にペニスをきれいに洗浄して清潔な状態を保つことです。しかしそれが不可能である包茎の場合には、様々な性病発症しやすいということを理解しておく必要があります。