彼氏が包茎だということを気にする女性って案外多いようです。みんながみんなではないのですが、エッチをする間柄になると悩みが増えてしまうことが多いよう。
彼氏の側も大好きな彼女といざ、という時にも、やはり皮被りだと自信が持てない、ということもあります。ペニスを気にしてなかなか先に進めない、という人も実際にいるようで、お悩み掲示板にはそういう質問が挙がっています。
ステロイドでホウケイが治せる・・・?
できれば病院に行かずに治したい、という人がトライするものの1つにステロイドがあります。・・・さて、それは一体どこから登場した知識なのでしょうか。これ、実は根拠があるんですよ。
これは子どもの包茎を治療するための方法なんです。基本的に子どもはみんな包茎ですが、成長とともに徐々にむけてきます。ですので、最低限のことをしながら経過を見るのが通常なのですが、ずっとむけない、困った、となった場合、またはよく病気になる、と言うような場合には治療が行われるのです。
その1つに、ステロイド軟こうを使ったものがあります。これは包皮を下げて行き、むけなくなるところ、つまり包皮輪の部分に少量のステロイド軟こうを薄く塗る、という方法です。これは2週間程度の時間をかけて徐々にむけるようにしていく、というものです。
これは仮性には効果ナシです
ステロイドには、皮膚を柔らかく、伸びやすくするという効果があります。ですから、ステロイドを塗ると包皮輪やその周囲の包皮が柔らかくなり、伸びやすくなるんですね。その効果で、少しずつむいていこうということです。
ステロイドは包皮輪を薄く柔らかくして、うまく下げられるようにするための方法です。つまり、包茎には効果がありません。あくまでも包茎でむけない人のための治療方法です。ですから、彼氏のペニスが包皮に覆われている場合は、「ステロイドで治るらしいよ」なんていう話をしてはいけません。
むいた包皮は必ず元に戻してね
また、もう1つ気を付けて欲しい点があります。これは子どものホウケイ治療の際にも医師が注意点として挙げていますが、包皮を下げたら、必ず元に戻す、ということを徹底することです。ホウケイにはもう1つ、カントンというものがあります。これは包皮輪が狭すぎて、仮の下の部分で食い込んでしまい、むいた包皮が元に戻せなくなる、というものです。そうなるとうっ血してしまい、強烈な痛みを伴います。そのためステロイドを使用するのです。
むいた皮はゆっくり落ち着いてやれば基本的に元に戻せるようなのですが、ステロイドを使ってむき、そのまま放置したりするとやはり戻りにくくなります。その際にはステロイドの使用を中止してダッシュで泌尿器科を受診するというのが正解です。
ステロイドの危険も知っておきましょう
彼氏がもし、ホウケイで悩んでいるとしたら、そして彼女も彼氏のペニスが包皮に覆われていることで悩んでいるとしたら、いろいろ調べてステロイド、という方法に行きつくかもしれません。しかし、簡単に手に入るからということで安易に「やってみよう」というのは危険です。
そもそもステロイドというものには副作用があるということが知られています。特にステロイドによる副作用が酷いものになると、ステロイド長く使えば逆に悪化してしまったり、ステロイドに依存症してしまうということも知られていますよね。病院でステロイドを処方してもらったものならば、正しい使い方や量、期間を必ず教えてもらえます。
しかし、自分でステロイドを購入したものであれば気をつけないといけません。実際病院で処方してもらったステロイドでも、長く使うと皮膚に裂傷が起こったりすることもあるよ、という指導が行われることもあるくらいです。
そしてもう1度再確認です。真性の方の治療にはステロイドが使われますが、仮性にはステロイドは効果がないし、カントンの場合はより注意しないと手術が必要になることがあります。どのホウケイも治すことができる万能薬ではないので、その点お忘れなく!