ホウケイというのは薬によって治療が行われることもあります。ここで使用される薬というのは塗り薬になります。塗り薬で手軽に治療できるというのは非常に魅力的ですが、実際にはどの程度効果があり、どの程度安全性は確保されているものなのでしょうか。
まず、基本的に塗り薬による治療というのは一般的ではありません。そもそも亀頭部分を包皮が覆っていることで皮被り状態になっていますので、この皮を根本的に治療しなければ意味がありません。にも関わらずただ塗るだけのタイプのもので完治させることはあまり現実的ではありません。根本的な改善に至ることはまずありえませんので、治療においては外科的治療が選択されることが大半です。
では治療を行ううえで薬剤が使用されるのはどのような場合なのでしょうか。包皮が亀頭を覆っていることで亀頭に炎症が起きており、その炎症を緩和するために塗り薬を使用するというのであればある程度の効果は期待できます。しかし、物理的な体の形が原因となっているのですから、ステロイドで体の形を変えることは不可能です。
特に重症度の高い真性であれば包皮口が狭いことで亀頭部分が露出できなくなっています。つまり、どれだけステロイド剤を塗っても包皮口を広げることはできません。仮性においても余っている包皮を除去できるわけではありません。
ステロイドは本当に効果的な薬?
ステロイド軟膏を使用することによって、症状が改善される、という意見も時々聞かれます。しかし、これは単なる噂であって、医学的に根拠があるわけではありませんし、ステロイドでの治療を希望しても医師に処方してもらえることはほぼありません。
確かに、ステロイドには皮膚を柔らかくする効果があるとされていますが、それは副作用の一種であり体に負担をかけてしまいます。場合によっては皮膚が縮むという報告もあるそうですので安心して使用できる薬とは到底言えません。
さらに、ステロイド軟膏というのは非常に依存性が高い薬剤ですので長期間塗り続けてしまうと皮膚の変形であったり傷ができやすいといった皮膚疾患の原因となることがあります。
薬を使わずに治療すべし
薬剤を使用した治療では根本的な改善には繋がりません。ごく少数ではありますが薬を使用した治療を行っている人もいます。しかし、その何倍も外科的治療を受けている人の方が多いのは、それだけ外科的治療で効果を得ることができるからです。そして薬剤による治療では高い効果を期待できないということなのです。
包皮が多すぎたり、伸びてしまっていることで亀頭部分を覆っている状態です。つまり、この皮をきれいに切り取ってしまわない限りは根本的な改善とはいえません。もしくは余った包皮が覆えないほどに亀頭を大きく膨らませることができれば良いですが、この場合には自力では不可能です。結局のところは外科的な手術が必要になります。
外科的治療法には皮の切除から亀頭の増大まで色々な種類があります。しかし、このような手術が怖いからといって薬剤による治療を選択するというのは時間的な面から見ても効率的ではありません。薬剤による治療を長期間続けることで金銭的な負担も大きくなり、それでいてまず高い効果を得ることはできないのですから時間も無駄になってしまいます。
一度の根本的な原因、そして改善方法について考えたうえで薬剤が効果的だと判断した場合にのみ薬剤による治療を選択しましょう。そして納得できなければすぐにでも外科的治療による根本的な治療を行いましょう。
外科的治療では金銭的な負担は大きくなってしまうのですが、短期間で尚且つ確実に治療をすることができるのですからやはり効率が良い治療法だといえます。
包茎治療したいのに痛いならどうする?
包茎は男性にとって辛いものですが、包茎治療をしたいのに痛みがある場合にはどうすれば良いのか、ということは分かって頂けたでしょうか。これまでの内容を簡単にまとめてみたいと思います。
痛い包茎を治療するコツは?
・包茎は男性にとって恥ずべきものであり、さらに痛みがある、というイメージを持たれている方も多いと思います。包茎には仮性包茎、真性包茎、カントン包茎があります。真性やカントンは痛みが強いですし、自分の努力で改善できるものではありません。
・仮性包茎の場合には、普段から亀頭をしっかりと露出させるように心がけることによって、改善をすることももちろん可能です。しっかりと剥くようにすることで亀頭を洗浄できますので、チャレンジする価値はあります。
・亀頭が痛い場合には、包茎改善のために頻繁に包皮を剥くわけにもいきません。包茎改善のために皮を剥いて亀頭が痛い時には多少の痛みは感じる、ということは覚悟しておく必要があります。これはカントンにおいても同じで、痛みを感じるリスクを完全に避けるということはなかなか難しいものです。どんなタイプの包茎でも剥こうとして亀頭に痛みを感じるのであれば、痛みを少しでも感じにくくする方法を選ぶべきです。
・お風呂で包皮を剥く、というのはおすすめです。すべての包茎において使用できますが、お風呂の中で包皮を剥きます。普段から刺激に慣れていないために痛みを感じていることもありますので、普段から亀頭にお湯をかけるようにしたり、水をかけたりして刺激に慣れさせるというのは重要です。
・お湯によって濡れている状態なのであれば、包皮と亀頭部分の癒着を緩和させることが容易です。普段から包皮に覆われている亀頭には恥垢がたっぷりと溜まっていますので、湯船の中で包皮を剥くとお湯が汚れてしまいますので注意してください。
・カントン包茎で痛いのであれば、包皮口が非常に狭くなっていることが原因となっている可能性があります。カントンの場合には、包皮を剥くことよりも包皮口を広げるというのが何よりも重要です。少しずつ広げていくことで痛みも少なくなっていきますので試してみてください。
・仮性や真性よりもカントンの場合、剥く時に痛みを感じやすいですので、慎重に包皮を剥くようにしましょう。包皮口を広げる場合には、包皮口の先端に指を入れるようにして、左右反対方向に広げるようにしてください。そうすることで痛みも感じにくく包皮を剥くことができます。