包茎というのは自力で治療することができると言われています。仮性、真性、カントンといったタイプごとの改善方法をご紹介します。
1.真性やカントンを自力で治す
1-1.仮性にすることが第一
1-2.どのくらい時間がかかるの?
2.仮性になったら次のステップへ
2-1.指で包皮を剥く
2-2.矯正グッズにはどんなものがある?
3.矯正器具を使用しない
3-1.ヘアゴムで包茎治療できるの?
3-2.自力で治療するメリット
3-3.自力で治すデメリットは?
4.剥き癖をつけるのは可能なの?
4-1.剥き癖をつけるって?
4-2.できるだけ早く治療を
4-3.カントンや真性には注意
4-4.手術を受けるならどの方法が良いの?
4-5.亀頭下環状切開術
5.包茎を自力で治療する方法をさくっとまとめ
5-1.まずは仮性にすること
真性やカントンを自力で治す
真性包茎やカントン包茎を自力で治す方法としては、まずは仮性の状態にしていくことです。
仮性にすることが第一
自分でできる治療としては、まずは仮性包茎にすることです。真性とカントンというのは非常に症状が酷い状態です。この2つのタイプは、どちらも包皮口が狭くて、自分で包皮を剥くのが困難ですので、まずは包皮口が少しずつ広げていき包皮に癖をつけるようにしましょう。
どのくらい時間がかかるの?
仮性の包皮口くらいの大きさになるまでには、2ヶ月程度かかります。広げる方法というのは包皮口に指を入れて左右に引っ張ります。フックを引っ掛けるようにして、引っ張ります。包皮は縦方向へはなかなか伸びないのですが、横方向へはしっかりと伸びるようになります。少しずつですが包皮が伸びることで、仮性の状態にすることができるといわれています。
真性は包皮と亀頭との間に菌が繁殖しやすいですので、包皮を伸ばす時にはしっかりと手を清潔な状態にしてから行いましょう。また、無理をして包皮を広げてしまうと、痛みが出ることがあるので、無理をしないようにして少しずつ広げるようにしてください。
カントンに関しても真性と同じように大体2ヶ月程度はかかります。もちろん2ヶ月が経過したとしでも効果を得られるものもあれば、得られないこともありますので、確実性の高いものはありません。
仮性になったら次のステップへ
真性やカントンの状態を仮性にすることができたら、今度は仮性の状態を改善しなければなりません。自分で最も治療しやすいのが仮性包茎なのですが、指で包皮を引っ張って亀頭を露出させます。
指で包皮を剥く
包皮は何度も引っ張っていると、次第に包皮が剥けている状態を維持できるようになります。包皮に癖がつくということです。この癖をつけるためには毎日のように包皮を剥くということが欠かせません。この包皮を剥く時には、包茎矯正グッズを使用するのも良いでしょう。
矯正グッズにはどんなものがある?
包茎矯正グッズというのは基本的に仮性の人向けに作られています。最も多いのはリング上のものです。リングを装着することで、包皮が亀頭を覆わないようにすることです。また、アイプチのように包皮と包皮とをくっつけるタイプのものもあります。
矯正器具を使用しない
包茎矯正器を使用しないとしても治療できる方法はあります。この場合には前述した包皮を指で剥いたり、広げるという方法だけではなくしなくても治療できる方法もあります。
ヘアゴムで包茎治療できるの?
雑貨店やドラッグストアなどでも購入することができるヘアゴムですが、このヘアゴムを使用することによって、包皮を効率よく剥くことができます。自分の性器の大きさに合わせてヘアゴムを切って、剥いた状態で亀頭と陰茎とのつなぎ部分にヘアゴムを素着します。
ヘアゴムが邪魔になって包皮が亀頭部分を覆うのを防ぐことができます。この時、包皮が戻りにくくなるように、トランクスよりも包皮をある程度固定できるようにボクサーパンツなどを着用するのがおすすめです。
ヘアゴムですので、伸縮性があります。ヘアゴムのサイズを小さくしてしまうと、陰茎が締め付けられてしまいますので、陰茎を締め付けず尚且つ包皮を固定できる絶妙なサイズにすることが重要です。
自力で治療するメリット
自力で治療できるメリットというのは、やはり誰にも知られることなく治療できるということが挙げられます。誰にも知られることなく、こっそりと包茎を改善することができますので、恥ずかしい思いをせずにすみます。
そして、なにより費用面を大幅にカットすることができます。費用にかかる負担を小さくできるというのは魅力的なのではないでしょうか。
自力で治すデメリットは?
ただし、自力で治療することによるデメリットもあります。それは、効果が出るまでに長い時間がかかるということ、そして体にかかる負担が大きいということです。
剥き癖をつけるのは可能なの?
剥き癖をつけるというのは本当に可能なのでしょうか?
剥き癖をつけるって?
包茎を自分で治療する方法というのはいくつあかりますが、基本的には包皮に剥き癖をつける、という方法になります。包茎は剥き癖をつければ治るという情報がよくありますが、包茎を自力で治す場合には前述したように、ゴムを使用するなどして包皮が常に剥けている状態にします。
剥き癖をつけることで確かにある程度は包皮が剥けやすい状態にできますが、実際には剥き癖をつけるのは簡単ではありません。性器のサイズに比べて包皮が余っている状態ですので、剥き癖が付いたとしても性器のサイズ自体が短かったり、余っている包皮が多ければ元通りになってしまうのです。
そもそも、身体の成長とともにペニスが大きくなれば自然と包皮は剥けていきます。つまり、基本的には包皮は自然と剥けるのが正常なわけです。しかし、年齢を重ねても性器、亀頭が大きくならない場合や、包皮が大きくなって性器よりも長くなれば包茎は自然に治ることはありません。
そのため、包茎を治療するために剥き癖をつければ良いというのは、根本的な治療とはいきませんし、非常に気長に取り組まなければある程度の成果を得ることはできないのです。包茎を根本的に治療するためには、性器のサイズを大幅にアップさせる、もしくは包皮を切除する以外に方法はないのです。ただし、軽度の仮性包茎であれば、剥き癖をつけることである程度の成果を得ることはできるといえます。
できるだけ早く治療を
自力で剥き癖を付けるにしても、少しでも早く対処する必要があります。というのも、包皮を剥けるようにしていなければ、包皮内をきれいに洗浄できないために不衛生な状態になります。前述しましたが、亀頭が包皮に覆われている状態が続くと、包皮内は非常に不衛生な状態になり、炎症を起こしてしまうようになります。そのため、毎日洗浄するためにも、包皮をある程度は剥ける状態にしておかなければならないのです。
また、包皮が亀頭を覆っている状態のままになってしまうと、亀頭がしっかりと成長できずに、包茎がいつまでたっても改善されなくなります。ペニスは年齢を重ねればそれだけサイズが大きくなることは困難になりますので、できるだけ早く包皮が剥けている状態にするべきなのです。
カントンや真性には注意
カントン包茎や真性包茎というのは、そもそも剥き癖をつけるのは非常に困難です。しかし、剥き癖を無理やりつけようとしてしまうと、非常にリスクが大きいのです。剥き癖をつけることができるのは、あくまでも仮性包茎での問題です。であるにも関わらず、真性やカントンで無理やり癖をつけようとすれば最悪の場合、包皮や亀頭に致命的なダメージを与えてしまう可能性があります。
真性包茎の方の場合、通常時はもちろん勃起時にも包皮を剥くことは困難です。そのため、お風呂内で洗浄しようと無理をしてしまうのは非常に危険です。無理して剥こうとしてもまず剥くことはできませんが、それでもなお強引に剥こうとすると、包皮と亀頭の癒着部分が酷く炎症を起こし、出血を起こすこともあります。
包皮に剥き癖をつけるというのは確かに自分でできる包茎治療の1つであるといえます。しかし、これは仮性包茎に対して一定の効果が期待できる方法です。真性やカントンであるにも関わらず、強引に剥き癖をつける治療法を行ってしまうというのはリスクが高いということを忘れないようにしてください。また、仮性包茎であっても、性器の形、サイズには一人ひとり個人差がありますので、その効果というのは全く異なるものです。
そのため、自分でできる包茎治療というのは気になることかもしれませんが、誰もが実践できることではない、ということを覚えておきましょう。
手術を受けるならどの方法が良いの?
包茎手術を受けるのであれば、どのような方法を選択すれば良いのでしょうか。包茎手術においてクランプ法というのはよく使用されていた手術方法です。ただ、現在はあまりクランプ法は使用されなくなってきています。
クランプ法はクランプという特殊な器具を使用することで、包皮を切除します。クランプ法は、簡単な手術で次のような手順になります。ペニスにクランプをかぶせて、包皮の余っている部分をクランプに乗せます。そしてその上から専用のリングをかぶせて、リングのラインに装用にしてメスで切除します。
この方法というのは本来はアメリカにおいて行われてきた治療方法になります。というのもアメリカでは幼児の割礼が行われていますので、このクランプ法というのは医師でなくとも使用できるくらいに簡単であることから、新人医師でも包茎手術を行えるのです。クランプ法における最大のメリットといえば、やはり器具を使用するので経験が豊富な医師でなければ手術を行うことができないというわけではないことです。
さらに短時間で手術を終了させることができるというのも魅力の1つです。早ければ15分もあれば手術を終わらせることはできます。また、出血量も非常に少ないのです。クランプを使用して、クランプより先端部分は血液が止まっている状態ですので、ほとんど出血しません。また、誰でも行えるほど簡単な手術ですので、それだけ手術費用も抑えることができます。
ただし、クランプというのは様々なペニスのサイズに対応しているものではありません。そのため、ペニスのサイズにフィットしないので、一人ひとりのペニスに合った手術を行うことができません。そのため、傷跡が目立ちやすくなってしまいますし、クランプを使用した手術特有の傷跡が残ってしまうことがあるのです。
また、亀頭部分よりも下で切除しますので色の違いがはっきりと残ってしまうことがあります。ツートンカラーになってしまいやすいということです。そのため、仕上がりにこだわりたい、という方にはおすすめできません。
クランプ方式というのは、医師にとっては手軽に手術をすることができますが、その一方で患者さんにとってはデメリットの方が大きいといえます。そのため、最近では患者さんがクランプ法での手術を選択されることはほとんどありませんし、専門クリニックなどではほとんど行われません。
泌尿器科においては行われることもありますが、仕上がりは酷くなってしまいます。簡単な手術ということはパート医師であったり、アルバイト医師でも行えるということです。それならば当然仕上がりが悪くなってしまうのもうなずけますよね。
亀頭下環状切開術
亀頭下環状切開術は包皮の内側部分にある粘膜を切り取って仮の部分で縫合します。最も多くのクリニックで使用されている方法です。環状切開術を基本とした方法になるのですが、亀頭直下埋没法なども環状切開術の一種としてよく使用されています。
亀頭下環状切開術というのはつまり包皮の内側を切り取ってからカリと同じラインで縫合します。性感帯である小帯を温存することができるので、セックス時に感度が著しく低下してしまうこともありませんので安心です。
このような手術方法というのは、基本的にはどのクリニックにおいても行われています。そしてもしも行われていないとしても、環状切開術をそれぞれのクリニックがオリジナルの手術法として、さらにレベルアップした方法で手術を行っていることが多いです。亀頭下環状切開術を受けたいと思うのであれば、包茎専門クリニックでまずはカウンセリングを受けてみてください。
包茎を自力で治療する方法をさくっとまとめ
包茎は自分で治療することができるといわれていますが、その内容について簡単にまとめてみましょう。
まずは仮性にすること
・真性包茎やカントン包茎は、まずは仮性包茎の状態にすることが重要です。真性やカントンというのは症状がひどい状態ですので、包皮口が狭く自分で包皮を剥くこともできません。そのため少しずつ広げていき仮性の状態にします。
・仮性の状態にするには少なくとも2ヶ月から3ヶ月はかかるといわれています。もちろん続けたからといって必ず効果が出る、というわけではありません。
・真性は完全に亀頭が覆われているので、雑菌等が繁殖しやすくなりますので、包皮を伸ばす場合にはしっかりと清潔な体の状態にしてからおこないます。
・あまり無理をして包皮を広げると痛みを感じたり場合によっては包皮が裂けてしまうこともありますので、十分に注意してください。
・真性やカントンなどの状態なのであれば、まずは仮性の状態にしていきます。自分で最も治療しやすいのが仮性包茎ですので、指で包皮を引っ張るようにして。皮を伸ばすようにしていきましょう。
・包茎矯正グッズは基本的に仮性の人に向けて作られたものです。最も多いのはリング状のものでリングタイプを装着すると包皮が亀頭を覆いにくくなります。
・矯正器具を使用せずにヘアゴムなど身近にあるものを利用することもあります。ヘアゴムを使用することで亀頭が常に露出した状態を維持できることがあります。ヘアゴムのサイズによっては亀頭を締め付けてしまいうっ血の原因や、ペニスの成長を阻害するなど悪影響及ぼすこともあります。
・自分で治療することで誰にも気づかれることなく、なおかつ費用を大幅にカットしながら治療できます。しかし効果が確実に出るものではありません。このような自分で治療する方法に共通しているのは、剥き癖をつけるということです。皮というのは癖をつけることができますので剥き癖をつけることによって効率よく包皮を常に向けた状態にできるのです。
・癖をつけるという事はもちろん癖がつかないこともあるということです。上手に癖をつけることができれば良いですが癖をつけることができない場合には包茎を改善することができません。普段の生活の中で手軽に取り入れることができる、自分で治療する方法ですが、より確実にそして安全性を高く治療したいのであれば、プロに任せるというのが理想的です。
・カントン包茎や真性包茎の場合には剥き癖をつけること自体が非常に困難です。剥き癖を無理やりつけようとすると、包皮を傷つけてしまったり亀頭を傷つけてしまうこともあります。
・仮性包茎であれば剥き癖をつけることは十分に可能です。しかし真性やカントンの場合には無理をしないようにしてください。
・真性包茎は通常時だけでなく勃起時にも包皮を剥くことができません。そのため亀頭と包皮が癒着を起こしている場合もありますが、その場合には無理して剥こうとすると亀頭と包皮の癒着部分が炎症を起こしてしまったり、出血する場合もありますので注意してください。
・自分で剥き癖をつけることができなければ、包茎手術を受けるのが理想的です。包茎手術を受ける場合にはどういった方法で手術を受けるのかも重要です。
・クランプ法と呼ばれるものもありますが、このクランプは泌尿器科等でも使用される方法です。包皮の余っている部分を切除する簡単な手術です。
・クランプ法は医師でなくとも手術を行えるほど簡単な手術です。そのため研修医レベルの医師でも簡単に手術ができます。その一方でそれぞれの包皮に合わせた丁寧な切除というものは不可能ですので、仕上がりが悪くなります。
・器具を使用して手軽に手術を受けることができますが、より美しく、自然な仕上がりを目指すのであればクランプ方での手術はおすすめできません。
・クランプ法によって手術を受けた場合には、ツートンカラーになりやすいというデメリットがあります。
・亀頭した環状切開術も多く用いられる手術法です。この手術方法から様々な包茎手術の方法が生み出されています。カリのラインで保護しますので見た目の美しさ、自然さといった面においてはメリットが大きいです。
・包茎手術の種類によっては、裏筋を切除してしまうことによって感度が著しく低下してしまうこともあります。包茎手術を受けることによって感度が低下し早漏が改善されるということももちろん考えられますが、早漏が改善されるというレベルではない場合もあります。
・包茎を治療することによって女性との性行為を思う存分に楽しめるようになった、にもかかわらず、快感を得ることができずに極度の遅漏になってしまうということも十分に考えられますので注意してください。
・包茎手術は包皮を効率よく改善するうえで効果的ですが、選択する手術方法を間違ってしまうと場合によっては包茎のままのほうがよかった、というくらいに仕上がりが悪くなってしまうこともありますので、注意してください。