亀頭包皮炎に軟膏で効果があるの?

亀頭包皮炎の治療においては、外用薬、内服薬が用いられます。感染した原因となっている菌の種類、症状によって必要な薬剤とはまた違ってきます。

どの薬剤を使用するの?

細菌感染における症状には抗生物質を含んでいる外用薬、内用薬を使用するのが一般的です。

カンジダ性のものは?

基本的には抗生物質を含んでいる外用薬や内服薬を使用するのですが、カンジダ性の炎症に対しては抗生物質では効果がありません。抗生物質ではなく抗真菌薬を使用するのが一般的です。また細菌性と真菌性の両方に感染をしているのであれば、抗生物質と抗真菌薬と併用します。

市販薬は大丈夫?

亀頭包皮炎を治療する場合の市販薬というのはいくつかあります。例えばテラマイシンやクロマイn軟膏、ラミシール軟膏といったものです。種類によっては、ドラッグストアなどでも購入することができるものもあります。

市販薬を使用するなら注意点も

市販薬を使用した自己治療は、あまりおすすめされていません。炎症が起きているもののそれが亀頭包皮炎なのか何が原因となっているのかは、はっきりと分からないからです。男性器というのはとてもデリケートな部位ですので亀頭包皮炎とはいっても、どの様なものが原因となっているのかは専門医でなければわかりにくいものです。

包皮炎はどうして発症するの?

包茎の人は亀頭が包皮に覆われている時間が圧倒的に長いので、外部からの刺激に弱いためすぐに亀頭に傷がついてしまいます。

マスターベーションや性行為に注意

マスターベーションや性行為を行う時に、亀頭が露出するような人は激しい刺激によって傷ができやすくなります。目には見えないような非常に小さな傷でも、そこから雑菌や菌に感染して炎症を起こしてしまうようになるのです。

包茎でも必ず包皮炎になるわけではない

包茎の人が必ず亀頭包皮炎を発症するわけではありませんが、普段からしっかりと洗浄するようにしていなかったり、包皮に覆われている時間が長過ぎる場合には発症しやすくなります。

包皮炎は病院で治療を

商品は薬局などで購入して治療することができます。しかし薬局などで購入する薬剤が必ずしも効果を期待できるのかといえばそうではありません。症状を的確に判断し、適切な薬剤を使用することが重要ですので、病院で治療を受けるのがよいでしょう。

亀頭包皮炎の予防は可能なの?

亀頭包皮炎というのは予防をすることもできます。

性交渉の時にできる予防

夜の行為
まず、女性と性交渉をする場合には避妊のためにはもちろん、亀頭包皮炎を予防するためにもコンドームを着用するようにすべきです。コンドームを使用することで、亀頭包皮炎を予防することができます。

垢や尿といたものがいつも亀頭に溜まっている状態は、細菌に養分を与えるのと同じですので結果的に細菌が増殖してしまいます。そのため、普段からシャワーをする時には常にきれいな状態にしておくべきです。

自分の手に付着している細菌が原因となって、亀頭包皮炎を発症してしまうことがあります。どうしても自慰行為を行いたいのであれば、手を綺麗に洗ってから行うようにしてください。また亀頭に傷がつくほどに激しい自慰行為をするのは控えるようにしましょう。

亀頭包皮炎は小さなお子さんも感染しやすいですので、抵抗力がまだ十分ではない子は菌に感染しやすい場所に連れて行かないようにしてください。公共のプールや大浴場といったものは避けるようにしましょう。

男性カンジダ症の症状と治療

体の調子によって症状が出るカンジダは、常在菌です。体の中にいて当然の菌だということです。

男性よりも女性に症状が出ることが多く、性行為を経験していない場合にも発症リスクはあります。カンジダ菌は発酵食品にも含まれるもので、全てが悪さをしているのかといえばそんなことはありません。

しかし、人の体の中で異常に活性化してしまうと性器などに症状が出るようになります。女性器に症状が出ると非常に強い臭い、痒み、オリモノの増加といった症状が出るようになります。

男性器は亀頭部分が赤くなってしまったり、恥垢が大量に出るようになります。ストレスや疲労といったものが関係して体力が低下していることで発症します。女性の場合には月経前、妊娠中などホルモンバランスの変化が起こりやすい時にカンジダの症状が出ることもあります。

このカンジダ症を頻繁に発症していると、亀頭包皮炎の原因になってしまうこともあります。そして人に感染をさせてしまうこともありますので、十分に注意をしておかなければなりません。できるだけ早く治療をしたり、予防を行うことがとても重要になるのです。

包茎だと性病になりやすいなんて本当?

包茎である、というだけで性病になりやすいというのを聞いたことはありませんか?実際に包茎であることによって性病になりやすいです。

どんな性病になるの?

包茎であることによって、見た目の問題だけではなく性病を発症しやすくなります。例えば、放置していると尖圭コンジローマや性器クラミジア感染症になります。ただ包皮に覆われているだけだから…と包茎であるということを見てみぬふりをしていると、性病で苦しむことになってしまうかもしれません。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマというのはヒト乳頭腫ウイルスに感染することによって、亀頭周辺や肛門周辺にイボができるようになります。痛みやかゆみといったものは一切ないのですが、放置してしまっているとすぐに広がっていき、薬剤などを使用したとしても完治させることはできても何度も再発を繰り返すようになってしまいます。

尖圭コンジローマは、性行為によって簡単に感染してしまいますし、コンドームを使用しても100%防ぐことはできません。ヒト乳頭腫ウイルスが女性に感染してしまうと、子宮頸がん発症のリスクを高めてしまうこともあるので注意が必要です。

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症はクラミジアトラコマチスと呼ばれる病原菌によって発症するもので、クラミジアトラコマチスは尿道、喉にすみついてしまいます。つまり、性器同士が触れ合うだけでなくうオーラルセックスによっても簡単に感染してしまいます。排尿時に強い痛み、痒みを感じる場合には、このクラミジアを発症してしまっている可能性があります。

また、この他にも淋病を発症することもあります。淋病というのは、淋菌が原因の性感染症であり性行為やオーラルセックスなどによって感染します。淋病を発症している時には、クラミジア感染症も併発してしまっている可能性があります。淋病は性器、喉だけでなく目にも感染することがあり非常に感染力の強い病気です。

梅毒は性感染症の中でも非常に激しい症状が出ることが分かっています。完治させることはできますが、非常に感染力が強いので、感染していることに気づかずに不特定多数のヒトと性交渉などをすれば非常に多くの人に梅毒を感染させてしまうことになります。

このように包茎であることによって、感染するリスクのある性病というのは非常に多くありますので、性病に感染しているような場合にはできるだけ早く治療をすると同時に何度も再発することがないように、包茎を改善するというのもとても重要なのではないでしょうか。