包茎には仮性、カントン、真性といったいくつかの種類があるのですが、仮性包茎とはどのような状態を言うのでしょうか。
1.仮性包茎ってどんな症状?
1-1.どんな症状が出るの?
1-2.仮性包茎のデメリット
1-3.病気になりやすい
2.包茎で仮性が楽観視されるわけ
2-1.カントンや真性の症状が重すぎる
3.包茎は仮性タイプも治療すべき?
3-1.カウンセリングで重要なこと
3-2.包茎手術目前の準備
3-3.クリニック側の説明をちゃんと聞く
仮性包茎ってどんな症状?
仮性は、平常時には亀頭が全部、もしくは一部分が包皮に覆われている状態になります。
どんな症状が出るの?
勃起時には痛みはありませんし、亀頭をスムーズに露出させることができます。また、平常時に亀頭のカリの部分で包皮が止まっていたとしても、手で包皮を被せれば亀頭が包皮に覆われる、というタイプもこの仮性包茎に該当します。
仮性は包皮がどの程度被っているのかによって重症度が異なります。勃起をすると亀頭が露出できる軽度のものもあれば勃起をしても包皮がたくさん余っている場合には重度の仮性だといえます。
仮性包茎のデメリット
包皮に覆われているということは、恥垢が溜まりやすくなります。普段から丁寧に洗浄をしていれば悪臭の原因となっている恥垢を洗い流すことができるので悪臭が発せられることもありません。
また、包皮に覆われていることで早漏になりやすいとも言われています。普段から亀頭が包皮に覆われているために、亀頭が下着にこすれる機会が少なくなります。その結果、性行為時に必要以上に刺激を感じてしまい、すぐに射精をしてしまう早漏の状態になってしまうのです。
病気になりやすい
包皮に覆われていることで、亀頭炎、包皮炎といった病気を発症しやすくなります。包皮炎を繰り返すことによって皮膚が硬くなってしまい、カントン包茎に移行してしまうこともあります。
包茎で仮性が楽観視されるわけ
亀頭が包皮に覆われている、という状態を包茎と呼びますが、いくつか種類がある中で仮性は楽観視されやすいです。では、その理由を考えてみましょう。
カントンや真性の症状が重すぎる
そもそも、カントン、真性といったものもありますが、カントンは勃起時に包皮が亀頭を激しく締め付けてしまいます。そして真性は包皮が亀頭を完全に覆っており、勃起時にも手で剥こうとしても一切剥けることはありません。
カントンの場合には亀頭を締め付け過ぎることで、ペニスが壊死してしまうことがあります。さらに、真性の場合には包皮内に恥垢や雑菌が著しく増加してしまい、仮性とは比較にならないほど強烈な臭いを発するようになります。
このように仮性以外の包茎の症状があまりにも重篤化しやすいために、楽観視されやすいのですが、仮性も衛生面などといった点から考えると決して楽観視することはできません。
包茎は仮性タイプも治療すべき?
包茎による不都合を感じなければ手術の必要性はありません。しかし、包皮に覆われているということで悪臭の原因になっていたり、包皮炎を発症するなどといったマイナス面が多く出ているのであれば、その場合には手術を受けてみるのも良いでしょう。
亀頭の恥垢や雑菌を洗浄せずに性行為をしてしまうと、場合によっては女性の性病発症リスクを高めてしまったり、子宮頸がんを発症してしまうこともあります。そのため、カントンや真性と比較をすると程度は低いですが、リスクは間違いなくあります。
そのことを忘れないようにして、治療の必要性があるのなら治療を受けてみてはどうでしょうか。仮性であれば治療も比較的簡単に終わりますので、まずはカウンセリングを受けてみてください。
カウンセリングで重要なこと
仮性で手術が必要なのか迷っているのであれば、まずはカウンセリングを受けるのが重要です。しかし、このカウンセリングでは、どのような手術が行われるのかをしっかりと判断しなければなりません。
どのような手術方法で、その手術方法による効果、傷痕がどのくらい残るのか、といったことも確認しておかなければなりません。そういった情報を確認しておくことで、より納得のいく仕上がりにすることができます。
包茎手術目前の準備
包茎手術を受ける時には、仮性でも真性でも実はいくつか手術前に準備しておかなければならないことがあります。まず食事制限がかかることがあります。包茎手術は他の病気の手術とは違い一般的には知られていないことも多いですので、しっかりとチェックしておきましょう。
包茎手術前のアルコールについてですが、なにも難しいことではありません。ちょっとしたことなのでしっかりと覚えておきましょう。まずアルコールの摂取は控えるようにしてください。アルコールには血液の流れを活発にしてしまうだけでなく二日酔いによる影響で体調に変化が起きてしまいます。そのため手術前には禁止されることが多いです。
アルコールの摂取に関しては、医師から必ず説明を受けると思います。普段から頻繁にアルコールを摂取している方はしっかりと注意しておくようにしましょう。酔っている状態では手術を受けさせてくれませんので、これはしっかりと守ってください。
包茎手術日の食事制限についてですが、食べ過ぎには十分に注意してください。麻酔はそれほど強いものではありませんので大きなリスクがある、というものではありません。しかし、食べ過ぎの状態で麻酔を受けることで体調に様々な変化が起きてしまうことがあるのです。腹八分目を目安にして食事を摂るようにして、手術に挑むようにしましょう。
手術直前についても食事は控えるようにしてください。せめて2時間くらいは時間を空けてから手術を受けるようにしましょう。寝た状態で手術を受けますので、直前に食事をしていると気持ち悪くなってしまう、という可能性も少なくありません。
包茎手術後の食事制限についてですが、包茎手術直後は麻酔がきいているのでまだぼーっとしていることもあります。そのような状態で食事をしていると、気分が悪くなってしまうこともありますので、水分の摂取自体は構わないのですが、大事を取って食事を控えるようにしてください。
また、アルコールは手術後にも摂取しないようにしてください。というのも、皮膚を切除していますので、出血しやすい状態になっています。アルコールによって血行が良くなると出血しやすくなってしまいます。問題はアルコールを控えなければならない期間ですが、1日や2日ではなく1週間以上アルコールの摂取を禁止されることもあります。
クリニック側の説明をちゃんと聞く
クリニック側の説明をしっかりと聞くというのも重要です。というのも、クリニックによって差があります。手術方法によっても体の負担というのはやはり違いがあるものです。クリニック側がそれぞれの人に合った説明をしてくれるはずです。食事における説明というのは必ず聞いたうえで守るようにしましょう。
また、数多くあるクリニックの中からどのクリニックを選べば良いのか迷うこともあると思います。なによりも重要なのは、どのような医師がどのような治療を行うのか、ということです。安いから、良い治療があるから、と宣伝文句にばかり釣られるのではなく、カウンセリングなどを事前に利用して執刀医と十分に話し合いを行うようにしてください。
そのカウンセリングにおいて質問をしたことに丁寧に応えてくれなかったり、手術の良い面ばかりをアピールしてくるようなクリニックというのは信頼できるとはいいきれません。手術によるメリットもデメリットも包み隠さず伝えてくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
質問をした時に言葉を濁したり、はっきりと応えてくれないのであれば、まず信頼するに値しません。大切な身体を託すのですから、その点は妥協せずにこだわりましょう。