老人性包茎と年齢の関係

おじいちゃん

包茎の中には年齢が関係しているものもあります。

年齢と包茎の症状の関係性は?

包茎の中でも老人性包茎というのは年齢を重ねることで発症します。60代を超えるとなんと男性の5人に1人が老人性包茎を発症すると言われているのです。

医療の進歩によって高齢化が進んでいる現代において、年齢を重ねることで亀頭が包皮に覆われる、ということも増えてきています。と同時に、老人性包茎の発症に悩んでいる方もまた増えているのです。では、この高齢の方のペニスの悩みについて考えてみましょう。

老人性の包茎ってなに?

年齢を重ねることによってお腹が出てくることがありますが、このお腹が出てきたり皮膚がたるんでしまうことで、ペニスが埋もれてしまいます。また、ペニス自体が萎縮することによって短くなってしまい、包皮が亀頭を覆ってしまうようになるのです。この老人性包茎というのは50代から60代になってから発症することが多いのですが、肥満などが原因となって発症が早くなることもあります。

埋没包茎とは違う?

埋没包茎というものもあるのですが、これは下腹部に脂肪が溜まりすぎることで発症します。つまり、老人性のものと基本的な原因は同じですが、老人性の場合には年齢を重ねることによる皮膚のたるみなども関係しているのです。

年齢による包茎の被害

年齢を重ねることによって老人性包茎を発症してしまった場合には、手術や介護を受けることになってしまった時にマイナスな面が様々な現れます。例えば、男性用尿瓶で用を足すことができなくなることでカテーテルやオムツといったものを使用しなければならなくなります。

ズボンや下着が汚れる

年齢による老人性包茎になると、排尿時に包皮の中に尿が溜まってしまいます。そのため、ズボンや下着を履く時などに尿がズボンや下着に付着して汚れてしまいます。何度もズボンや下着を汚していると、男性としてのプライドもボロボロになってしまいます。

不衛生な状態になる

年齢による症状ですので、一般的な包茎と同じように包皮と亀頭との間に膿、恥垢といったものが溜まりやすくなります。それはもちろん臭いの原因になってしまいますので、意識をしてしっかりと洗浄をするようにしなければなりません。洗浄を怠るとすぐに臭いの原因となってしまいます。

包茎は年齢のせいだと諦めてはダメ

老人性包茎の治療方法ですが、真性やカントンとは異なり包皮を切除するということはあまりありません。というのも、ペニスはもちろん包皮自体に問題が起きているわけではないからです。問題が起きていないにも関わらず包皮を切除してしまうと、包皮自体が足らなくなってしまい突っ張った感覚になったり、困ることが多くなってしまいます。

そのため、長茎術で老人性包茎の治療を行うことが多いようです。年齢を重ねることによってペニスの細胞が萎縮してペニスが埋もれるため、まずは長茎術などによってペニスを露出させるか、もしくは下っ腹の皮膚を脂肪を吸引する以外に方法はありません。

この老人性の包茎においては仮性や真性、カントンといった症状の治療とは異なります。もちろん自分で完全に治療するには体のシェイプアップをするしかありません。下っ腹が出ていたり、脂肪が分厚くなることによって発症しているのであればそれも仕方のないことです。

高齢であるからといって今更手術などを受ける必要はないと思われる方も多いです。亀頭が包皮に覆われているというのは性行為などに影響が出るわけではありません。しかし、包茎であることで衛生面、性病のリスクというのは若い人の包茎と同じようにありますので、楽観的に考えるのではなく治療に対して前向きに考えてみてください。

包茎手術の前にすること

包茎手術を受ける前には、通常の血液検査や感染症検査、亀頭部細菌検査といったものが行われることになっています。医学的には真性包茎は完全に保険対象になりますし、カントン包茎の場合には医師の判断によって保険対象となる場合、ならない場合とがあります。通常の検査は陰茎部の性病などの疾病、余病を確認する程度ですが、良心的な医療機関の場合には手術の決定よりも前に医師、カウンセラーと十分に相談をしてから手術法を決定します。

そのようなカンセリングを行うことなく包茎手術を行う医療機関は、術後のトラブルを起こす可能性が高く再手術にもなかなか対応してくれないものです。自分に合っている手術方法を選択してくれる医療機関を選ぶことが重要になります。

この手術ですが、泌尿器科で受けることもできますし、美容整形外科で受けることもできます。一般的に総合病院における泌尿器科での包茎手術というのは、健康保険適用の真性包茎、カントン包茎が中心になります。病気としてみなされるのです。整形外科においても包茎手術を行っていることもあります。この場合にも専門クリニック同様に美容整形外科としての手術になります。つまり保険適用外になります。

泌尿科と美容整形外科といったものでなく、専門クリニックで行われる包茎手術の違いとしては、手術の仕上がりに違いがあります。泌尿科はあくまでも病気治療という観点において包茎手術を行います。保険適用の範囲において行うことができる手術に限られています。手術の傷跡を気にする人というのは、美容整形外科の専門クリニックにおいて手術を受ける、という方が良いのかもしれません。

ただし整形美容外科の看板しか出していないようなクリニックというのは、できるだけ避けるようにしましょう。泌尿科も併設されているクリニックを選ぶようにしてください。本来包茎手術を行っている場合には包茎自体に精通している医師でなければ性病や疾患に対しての配慮が行き届いていないことも多く、納得のいく手術を受ける、ということは難しいようです。

包茎手術後にどう過ごせば良いの?

日常生活
包茎手術後の過ごし方ですが、包茎手術の種類やクリニックによっても異なります。しかし、ある程度は包茎手術の種類、クリニックによって、各医院によって違うといえます。まず、手術後は約2週間はペニスを濡らさないようにしてください。入浴したい場合、ビニール袋でペニスを覆って入ることは可能なようですが、そこまではしないようにしましょう。

包茎手術直後というのは急に包皮がなくなってしまい、亀頭が露出されます。そのため、尿が飛び散ってしまうこともありますので注意が必要です。また、包茎手術直後にはできるだけペニスを固定するためにブリーフを履くようにしましょう。ブリーフはちょっとかっこ悪いと思うかもしれませんが、包茎改善のためには我慢してください。

この手術にももちろん失敗のリスクがあります。包茎手術は簡単にできるというイメージを持たれている方が多いです。雑誌などでもそのように書かれているからです。しかし、包茎手術というのは必ずしも簡単なものではありません。場合によっては包茎手術に失敗してしまうこともあります。包茎手術においては、包皮のカットをする長さは長すぎず、短すぎないという絶妙な長さでなければなりません。

包皮の残りが長すぎてしまうと、亀頭に包皮が被ってしまった状態になります。そしてそれとは逆に包皮が短く残ってしまうと勃起をした時に包皮が不足してしまい、ペニスが突っ張ったようになることもあります。そのため、事前に医師がペニスの膨張率などを十分にチェックしておかなければなりません。