包皮炎は小児で発症するの?原因はなに?

子供

ペニスが真っ赤に腫れることによって気づくことが多い亀頭包皮炎ですが、頭皮の先端部分が炎症を起こすことが主な原因となっています。

どうして発症する?

生まれて来たばかりの赤ちゃんはペニスの先端が包皮に覆われている状態です。これが本来あるべき状態ですし、年齢を重ねることによって少しずつ亀頭が出てくるようになります。幼児期や学童期でも同じで、しばらくの間は包皮に覆われている状態のままです。

包皮と亀頭の間に恥垢が溜まる

ただ、亀頭が包皮に覆われているだけであれば、そこまで大きな問題ではありません。しかしここで注意すべきことは亀頭が包皮に覆われていることによって、亀頭と包皮の間に聞こえ雑菌がたまりやすくなるということです。皮膚への刺激が大きくなることで炎症を起こしやすくなってしまうからです。

化膿するとさらに大変

細菌が入り込むことによって、化膿してしまい、膿が出てしまうこともあるようです。亀頭包皮炎は小児科や泌尿器科においてはよく見られる疾患ではありますが、やはり包茎であることが原因となっている場合が多いです。

亀頭包皮炎はどんな症状?

亀頭包皮炎は子供が痛みを訴えていたとしても親がすぐに気付く、というのはなかなか難しいものです。比較的、目には分かりやすい症状が出ます。ペニスの先端部分が赤く腫れ上がっていたり、先端部分の皮膚がただれてしまうのが特徴です。

どんな症状が出やすいの?

亀頭包皮炎は、子供が痛みを訴えることによって大人が気付くことが大半です。見た目にもとてもわかりやすい症状が出ます。ペニス先端部分が腫れ上がるようになり、先端部分の皮膚がただれるようになるのです。

痛みとかゆみが出やすい

ペニス先端部分がただれるようになると、次第に先端だけでなく全体に赤みが出るようになり、その痛みを感じることでトイレに行くのを酷く嫌がるようになることもあります。トイレのしつけにおいてもデメリットが大きいので、注意しなければなりません。

亀頭包皮炎の治療とケア

亀頭包皮炎の症状に気付いた時にはどのようなケアをすれば良いのでしょうか。炎症がどの程度かにもよりますが、ペニスを清潔に維持していれば問題なく治療できます。子供が痛みを訴えているような場合には小児科、泌尿器科で診察を受けるようにしましょう。基本的に、子供で手術を勧められるようなことはなく、薬剤を使用した治療が行われるのが一般的になります。

亀頭包皮炎には種類がある?

亀頭包皮炎は、大きく分類すると2つに分けることができます。この種類は原因となっている菌によって分類されています。

細菌性亀頭包皮炎って?

細菌性亀頭包皮炎というのは、亀頭に傷がついてしまったり、炎症を起こすことによって発症する病気です。原因となっている細菌は黄色ブドウ球菌など様々なものがあります。体が疲れていたり、免疫力が低下している時には炎症として出やすくなります。

カンジダ性亀頭包皮炎は人の体にいる常在菌です。つまりカビの一種なのですが、本来であれば人間の体に害を及ぼすようなことはありませんし、放置していても問題はありません。しかし、免疫力が低下している場合には炎症を引き起こしやすくなってしまうのです。カンジダ症といえば性感染症であるというイメージがありますが、性体験をしていないとしても常在菌のバランスが崩れてしまうと発症しやすくなります。

亀頭包皮炎の治療方法

亀頭包皮炎の原因となるものはいくつかありますが、タイプに合わせて治療を行うようにしましょう。例えば、細菌性包皮炎の場合には、抗生物質、内服薬といったものを使用して治療していきます。症状によってはステロイドが含まれている薬剤を塗ることもあるのですが、効果自体には個人差が大きいので、医師の指示に従って薬剤を使用するようにします。

カンジダ性亀頭包皮炎の場合、抗真菌剤を使用することで効率よく治療できます。というのもカンジダ菌は真菌ですので、抗真菌剤が効果的に作用するのです。ステロイドが含まれているものもありますので、医師の指示に従って治療を行っていきます。

亀頭包皮炎の原因が、細菌性のもの、カンジダ性のものの両方が原因となっているのであれば、抗生物質だけでなく抗菌薬の両方を使用することになります。使用する薬剤の配分、量には個人差があるので医師の判断に従って使用しなければなりません。

この亀頭包皮炎は、自然治癒することはなかなか難しいものです。というのも、亀頭包皮炎になる原因の細菌、カンジダ菌は蒸れやすいですし、通気性の悪い場所を好んでいます。そもそも陰部は非常に湿気の溜まりやすい場所ですし、包茎であれば包皮が亀頭を覆っているのでさらに湿度、温度ともに高くなります。

何度も再発しやすいので、根治させたいのであれば包茎手術などで、湿気が溜まりにくく、亀頭と包皮の間で雑菌が増殖しない環境作りをする必要があるのです。そうすることで、亀頭包皮炎を効率よく治療することができます。