「俺と親父は顔も体つきも何から何までそっくりだ!そういえば、小さいころ一緒に風呂に入った時、ペニスはどうだったかな。これだけ似ているんだから俺のちんこも、親父に似てたりするのかな・・・」ある程度大きくなってくると自分のペニスが親父のペニスに似ているのかなんて再確認するわけにもいきませんので、似ているのかどうかを明確にすることはできません。
1.包茎は遺伝する?
1-1.後天的な影響もあります
1-2.むけるかむけないかのチェック
2.まずは自分で努力してみる
2-1.仮性なら
2-2.真性なら
2-3.カントン
3.不安な場合は泌尿器科へ
よくいろんな体質が遺伝をするというのは耳にします。遺伝的な要素が強いのが薄毛です。これは親から遺伝する、ということがあるといわれます。染色体が関係して、特に母方からの影響を強く受ける、という研究結果も出されています。父方の親戚に薄毛の人はほとんどいないけど、母方の親戚に薄毛が多いというのであれば、かなり危険です。
包茎は遺伝する?
では、本題に入ります。憎きホウケイも遺伝するものなのでしょうか。親が真性なのであれば、子も真性に悩むことになってしまうのでしょうか。そして、親が仮性ならば子も仮性になってしまうものなのでしょうか。男性ならば、思わず父親や兄弟と、そしてすでにあなたが父親であれば、わが息子と比べてみたくもなるものでしょう。さてその真相や、いかに!
実際には「包皮に覆われていること自体は遺伝しない」ということのようです。しかし、ペニスの大きさや包皮の厚さ、長さの具合などというのはどうしても遺伝的な要素が深く関係してくるようです。これは顔や体のパーツ、皮膚の様子が親子で似ていることがある、ということでもわかりますよね。背格好がそっくり、と言われる場合には、ペニスのサイズ、包皮の厚さや長さも似ているため、遺伝的に親子で非常に近い形になっていると言われているのです。
では、父親によく似た息子は、父親が皮を被っている立派な状態であった場合、諦めるしかないのでしょうか。いいえ、それは違います。ホウケイはどちらかというと後天的な要素が強いと言われます。生まれた時はほぼ全部の男性が、ペニスと包皮が癒着した状態、つまり皮を被っているのです。しかし、これが生後1年ぐらいになると徐々に癒着が取れてきて、包皮を動かせば亀頭を露出することができる人が増えてくるのです。ということは、遺伝よりも影響が強い別のものがありそうです。
後天的な影響もあります
実はこのぐらいの頃の子どもを持つお母さんたちの間で「子どものおちんちん、むく?むかない?」という議論が持ち上がったのは比較的最近のことです。それまでは子供のおちんちんの皮を剥くのか剥かないのかなんてほぼ無関心のお母さんが多かったのではないでしょうか。しかし、雑誌に掲載された記事により、この時期に親がきちんとしてあげた方がいいのか、という質問がネットの掲示板を賑わせました。
それを推奨する訳ではありませんが、確かに包皮に覆われているにも関わらず完全放置するよりは、子どもに指導する意味も含め、包皮をむいて清潔にするという習慣を付けてあげることは大切です。包茎は遺伝のように先天的なものよりも、生活習慣のように遺伝とは関係ない遺伝以外のものの影響が強いと言われます。
そして、遺伝によって皮被り状態になっている思っていたら、実は遺伝と関係なくむく練習をしていない、遺伝のせいにしてばかりでむく習慣をつけていないまま成長したために癒着が普通よりも少し強いだけの仮性タイプであった、ということも多いようです。
遺伝でむけるかむけないかのチェック
ですから、親がホウケイだから遺伝だの遺伝が原因で自分もこうなっているのだ、と遺伝のせいにばかりしてしまうのは少し違うようです。逆を言えば、遺伝しないということは、もし親のペニスが包皮に覆われていたとしても、遺伝は関係ないので自分は大丈夫、遺伝なんて無視することができるということなのです。実際に自分は真性タイプなのかどうなのかをチェックする方法があります。
どの年代の人もそうですが、真性タイプである、と感じている人はまず、お風呂でむくことにトライしましょう。お風呂で温まると、皮が伸びやすくなります。その時、包皮輪がきちんと亀頭が露出できるほど伸びるようにほぐしてみましょう。皮を指でつまんで縦横に引き伸ばしていきます。焦ってやると痛みがあったり、傷をつけたりしてしまいますので、無理をせずゆっくり、30分ぐらいを目安にやります。
まずは自分で努力してみる
遺伝によってホウケイになりやすいかどうかというのは影響しますが、だからといって諦める必要はなにもありません。まずは自分でできることにチャレンジしてみましょう。
仮性なら
仮性はもちろん遺伝は関係ありませんし、自分で治療できる可能性が非常に高いです。仮性の原因となっているのは、遺伝ではなく包皮が余っていることですが、なにも余っている部分をすべて切除しなければならないというものではありません。遺伝のせいにせず普段からできるだけ包皮が剥けている状態を維持することが最大のポイントになります。
トイレに行った時には皮を剥いてから下着を履くようにしましょう。皮を剥いた状態で入浴するというのも重要ですね。つまり、普段から気がついた時には必ず皮を剥くようにするということです。はじめはすぐに皮がぺろーんと戻ってくるかもしれません。しかし、何度も繰り返し、長期間続けていると皮が剥けている状態が長くなるので常に剥けている状態を手に入れることができます。
裏ワザ、というよりも荒療治ではあるのですが、絆創膏を使用したりアイプチ専用のテープを使用して包皮を引っ張る方法もあります。しかし、このようなテープ類を使用した方法というのは、確かに長時間包皮を剥くことはできますが剥がす時には強烈な痛みを感じることになります。さらにテープがずれて亀頭にくっついてしまえば、剥がす時の激痛というのは相当なものになるでしょう。
真性なら
真性を自分で治療するというのは困難です。しかし、絶対に治療できないかといえばそうではありません。真性と同じように毎日少しずつ包皮を剥くことが重要です。ただし、この場合には包皮をただ伸ばせば良いというものではありません。包皮の先端部分から横方向に広げて行く必要があるのです。
縦方向へ伸ばしてしまうとさらに包皮が亀頭を覆いやすくなってしまいますので注意しなければなりません。横方向へ広げていっても亀頭が露出しなければ、その場合には病院での治療になります。
カントン
カントンを自分で治すというのは非常に難しいです。難しいだけでなくリスクが大きいのです。カントンは、包皮口が著しく狭くなっている状態です。そのため、強引に剥いてしまうと亀頭を激しく締め付けてしまいます。亀頭を輪ゴムでぎゅっと締め付けているのと同じ状態ですので、亀頭は血が止まってしまったり、酷い場合には包皮が元に戻らなくなってしまい亀頭が壊死してしまう可能性もゼロではないのです。
亀頭が壊死してしまうようなことになれば、カントンなど比較にならないほどの大問題になってしまいます。そのため、カントンの場合には自分で無理をしてなんとかしようとしないでください。チャレンジしてみても、すぐに強い痛みなどを感じたら、剥くことを中断してください。
不安な場合は泌尿器科へ
自分でホウケイを改善するのは無理、と思う方は思い切って専門医に相談をしてみましょう。自分はどのタイプのホウケイなのかを知りたい!どの程度の状態なのかを知りたいのであれば泌尿器科であっても問題はありません。手術をしたいということではなく、まず「真性状態なのか仮性状態なのか分かりません。自分ではできなかったのですが」というふうに伝え、むけるかむけないか(真性か、仮性か、もしくはカントンか)を診断してもらうようにしましょう。泌尿器科の先生はプロですから、自分では無理、と思っていたものがすっとむけたりするようなこともあります。包皮に覆われているのは全て遺伝のせいだ、遺伝のせいだからと努力でどうこうできるものではない。そのように遺伝だと勝手に諦めてしまわず、まずは遺伝は関係ないことを理解し、ホウケイを改善するために行動することです。
そしていよいよ手術となったら、専門の技術を持つプロのクリニックに相談をしてみましょう。