包茎が原因で炎症が起こる?

悩む

ペニスが非常に痒く感じたり、臭いがきつい、変色してしまう、といった症状が見られるのであれば亀頭包皮炎を発症している可能性があります。

亀頭包皮炎ってなに?

ペニスのようなデリケートな部分に異常がある場合には、大きな不安を抱えてしまうと思います。

炎症を起こしているのは包茎が原因?

男性は女性とは違ってペニスが外に見えていますので、異変が起きてもすぐに確認することができます。しかし患部がペニスということもあり、家族やパートナーにはなかなか打ち明けられない、などもあると思います。

恥ずかしいからといってペニスの痒み、色の変化といったものを放置していると症状はどんどん悪化してしまい、慢性化してしまうこともあります。さらにそのような炎症を何度も繰り返していると、ペニスが癌に侵されてしまうということもあるようです。

炎症が起きるのはどうして?

亀頭包皮炎というのは、菌がペニスに感染することによって発症します。包茎であることで亀頭や包皮にできた小さな傷の中に、黄色ブドウ球菌、大腸菌といった菌が入り込むことで繁殖していきます。

包茎などが原因となって発症する亀頭包皮炎というのは大きく分けると次の3つがあります。細菌性亀頭包皮炎、カンジダ生亀頭包皮炎、この2つの両方を併せ持っているタイプの3つです。子供の場合には大半が細菌が原因となっているのですが、成人男性の場合にはカンジダが原因となって発症していることもあります。

カンジダってなに?

カンジダというのはカビの一種で、女性の膣内に存在している菌として知られています。女性特有の菌というイメージが強いかもしれませんが、男性もこのカンジダ菌を持っています。このカンジダ菌が原因となっているのが、カンジダ性亀頭包皮炎なのです。

ペニスというのは基本的に体外に露出していますので、空気にさらされています。つまりカンジダ菌は繁殖しづらい状況なのです。

包茎が全ての原因に?

カンジダ性亀頭包皮炎は、包茎などによってペニスが不衛生な状態になっている、ということが原因です。

不衛生な状態なのはどうして?

不衛生な状態というのは、洗うことが出来ない包茎が原因となって引き起こされます。包茎というのは包皮が亀頭を被っている状態ですので、亀頭部分が空気にさらされていないために菌がどんどん増殖してしまいます。菌が増殖してしまうと炎症を引き起こしてしまうのです。

そもそも誰もが持っているもの

カンジダ菌というのは誰もが体の中に持っている菌です。そのためこの菌が体にいるからといって、すぐに症状が出るわけではありません。菌があるからではなく、菌がどの程度増殖しているのかというのが、カンジダ性亀頭包皮炎の発症リスクを大きく左右します。

性行為が原因となっている

また、性行為を行うことで女性からカンジダ菌を受け取り、そのまま包茎の状態で長時間過ごしているとカンジダ菌はどんどん増殖します。そのため性行為行ったのであれば、必ずペニスをきれいに洗浄して、カンジダ菌を洗い流すようにしなければなりません。
しかし、真性包茎の場合には包皮を剥いて洗浄すること自体が不可能です。そのため真性包茎の方というのは、どうしても亀頭包皮を発症しやすくなります。包皮が亀頭を覆い、その状態のままで菌を培養しているようなものですから。

包茎が原因でなる病気といえば

包茎が原因で性病になるというのも決して珍しいことではありませんが、特にコンジロームと呼ばれる性病を発症しやすくなります。コンジロームというのはパポバウイルスと呼ばれる病原菌が原因となっている性感染症になります。

包茎である、ということが原因となっています。包茎の人というのは亀頭に赤いブツブツなどができやすくなっています。自分は大丈夫なように感じるかもしれませんが、症状が出ていないだけで実は感染をしていることもあるのです。

また、コンジロームがきっかけとなって手術をする人もいます。治らない病気というわけではないのですが、大好きな女性に感染させてしまうことにようにするためにも、早めの治療はもちろん、できるだけ予防をするようにしなければなりません。性病ばかりを気にしてしまうというのも良くないのですが、自分だけの問題ではないので真剣に考えるようにしなければなりません。

性病というと差別されてしまうことが多いのですが、誰でも発症する可能性がありますので、泌尿器科における病院、クリニックに早く相談をするようにしてみてください。コンジロームに似た症状は他の性病にもありますが、どちらにしても包茎が原因となっている可能性がありますので注意してみてください。

ヘルペスにも注意が必要

包茎の人というのはヘルペスになってしまいやすいです。皮の裏部分にばい菌が溜まりやすいので、その結果病気を発症しているのです。包茎の人が手術をするなどをする理由としてヘルペスのような性病を防ぐ、というのが目的となっていることもあります。見た目上の問題というだけではなく、性病感染リスクを下げるというのも、重要になります。

包茎の人が発症しやすいヘルペスというのは性行為によって感染をする病気です。水疱、発熱、排尿痛といった症状を感じることがあるのですが、一切の症状を感じないこともあります。

ペニスに痛みを感じるだけではなく、違和感を感じる程度ということもあります。どちらにしても、やはり違和感を感じたのであればまずは病院で相談をしてみるのが良いと思います。もちろん違和感があってもそのまま放置している人もいますが、性病はそもそも性行為をすることでどんどん感染していきますので、周囲の人に迷惑をかけてしまうことがないように、できるだけ早く治療を行うようにしてみてください。

洗浄することができないなら

亀頭包皮炎はペニスが不衛生な状態になっていますので、衛生的な状態にすることができれば、亀頭包皮炎の症状を緩和することができるのです。普段からしっかりと洗浄するという癖をつけると同時に、洗浄することができない包茎なのであれば、少しでも早く手術を受けて亀頭を清潔な状態に維持できるように改善すべきです。

包茎による病気についてまとめてみた

病気まとめ
包茎であることによって、様々な病気を発症してしまう可能性があるということはわかっていただけたでしょうか。それではこれまでの内容を簡単にまとめていきたいと思います。

・ペニスなどの非常にデリケートな部分に異常が出ている場合には様々な不安を抱えてしまうものです。特に亀頭の炎症を起こすことはとても多いです。包茎男性は女性とは異なりペニスが体の外に露出しています。そのために変化にはすぐに気づくことができますし、何より洗浄をすることができます。

・しかし、洗浄することができない状態である、つまり包茎であるという場合には亀頭や包皮に痛みを感じたり痒みを感じることがあると思います。しかし恥ずかしいからといって痒みや痛みといったものを放置していると症状はどんどん悪化してしまいます。

・亀頭包皮炎は急性のものが大半ですが、放置していると次第に慢性化してしまうようになります。菌がペニスに感染することによって発症していますが、包皮に覆われていることによって亀頭や包皮にできている傷などに大腸菌やブドウ球菌といったものが入り込みます。

・包皮に覆われていることが原因となって発症している亀頭包皮炎は、大きく分けると細菌性亀頭包皮炎、カンジダ性亀頭包皮炎、そして細菌性亀頭包皮炎とカンジダ性亀頭包皮炎を併発しているものがあります。

・ペニスが包皮に完全に覆われている真性の場合には、亀頭を綺麗に洗浄することができないために亀頭が不衛生な状態になってしまい、炎症は何度も起こりやすくなります。子供の場合には、細菌が原因となっているものが大半ですが、成人の場合にはカンジダ菌が原因となっていることも多いです。

・カンジダ性亀頭包皮炎は包皮に覆われていることによって、ペニスが不衛生な状態になっているために症状が出ています。包皮が剥けていないということは亀頭が空気に触れないために菌がどんどん増殖してしまい、炎症を引き起こしやすくなるのです。

・また性行為を行うことによってカンジタ菌に感染してしまい、そのまま包茎の状態で過ごしていると体温や湿気によってカンジタ菌が増殖し炎症を起こす可能性が高いのです。亀頭が包皮に覆われている方は亀頭包皮炎を発症しやすいということですので、性行為を行う場合にはできるだけコンドームを着用するなどしっかりと対策を取る必要があります。出来る限りの予防を行うようにしてください。

包茎による亀頭のトラブル

考え込む
亀頭にトラブルを起こすということは、決して珍しことではありません。そして自分の性器の異変に気づかないという人もまた少ないでしょう。

カンジダによる炎症が多い

カンジダ菌というのを聞いたことがありますか?このカンジダ菌というのは女性器内に存在している常在菌です。女性特有のものであり、男性は関係がないと思われている方も多いかもしれません。カンジダ菌は確かに女性にとって非常に身近な菌であることには間違いありませんが、カンジダ菌は男性に対しても影響を与えることがあるのです。

男性の場合には、カンジダ菌に感染して症状が出るということは比較的少ないのですが、実際にカンジダに悩まされている男性は存在しているのです。そこで代表的なのがカンジダ性亀頭包皮炎なのです。ペニスでカンジダ菌が繁殖してしまうことによって、痛み、かゆみを強く感じるようになるのです。その他にも亀頭に斑点のようなものが表れ、恥垢などのカスが溜まりやすくなります。

カンジダ性亀頭包皮炎で洗いすぎはだめ

カンジダ性亀頭包皮炎になって症状が出ると性病なのではないかと思われる方も多いのですが、カンジダ性亀頭包皮炎というのは正確には性病ではありません。カンジダ性亀頭包皮炎は真菌による病気なので、水虫のようなものであると考えて良いでしょう。ただし、カンジダ性亀頭包皮炎はどれだけ菌による病気とはいえペニスをきれいに洗ったとしてもその症状が良くなるようなことはないのです。むしろ洗えば洗うほどに症状が酷くなることもあります。というのも、カンジダ菌がカビの一種でだからです。

本来であればカンジダ菌は身体の皮膚上に存在している、常在菌と勢力が均衡していることでバランスを保っているのですが、石けんなどによって殺菌し過ぎてしまうとカビでもあるカンジダ菌の勢力が強くなるために症状の悪化につながってしまうのです。

カンジダ性亀頭包皮炎を予防するためとはいっても、やはり石けんを使用して洗浄しすぎるのは考えものです。亀頭を洗浄する時には、石けんを使用せずに、できるだけお湯だけで洗浄するようにしてみてください。また、すでに亀頭包皮炎の症状が出ているのであれば、専門医に相談をして軟膏などを処方してもらうようにしましょう。市販の軟膏などもあるのですが、市販のものよりもやはり医師に処方してもらったものの方が効果がしっかりと現れやすいですので、参考にしてみてください。