包茎だと赤ちゃんは病気になる?

子供

包茎というのは赤ちゃんが病気を発症してしまうリスクが高くなるといわれています。

包茎の赤ちゃんと亀頭包皮炎

赤ちゃんの亀頭が包皮に覆われていることで、ペニスに痛みを感じることがあります。その大半は亀頭包皮炎が原因となっているといわれています。

亀頭包皮炎ってどんなの?

亀頭と包皮の間に菌が繁殖してしまい、炎症を起こしているのがこの亀頭包皮炎です。赤ちゃんというのは誰もがまだ包茎の状態ですので、包皮で亀頭が包み込まれています。包皮の内部は体温で温められることもあって菌が繁殖しやすいのです。

おしっこするときは痛いの?

亀頭包皮炎をになると、赤ちゃんはおしっこをする時などに強い痛みを感じるようになります。このように炎症を起こして痛みを感じている状態になると、自然治癒をするには時間がかかってしまいますので、治すには病院での治療が必要になります。小児科か泌尿器科で治療を受けるようにしましょう。

症状の緩和には塗り薬が効果的?

包茎の赤ちゃんが発症しやすい亀頭包皮炎ですが、この症状は基本的には塗り薬を使用することで炎症を抑えることができます。細菌を殺菌する作用のあるものや、細菌感染をした皮膚炎に対して使用する薬剤が処方されます。

洗浄をして清潔にしたペニスに塗るだけで雑菌を殺菌できます。あまりにも炎症がひどく出ている場合には飲み薬の抗生剤を服用する場合もあります。病院によって処方される薬剤の種類は異なります。

亀頭包皮炎の治療方法は?

包茎である赤ちゃんが発症する亀頭包皮炎ですが、この治療方法はどのようなものがあるのでしょうか。

包皮を切除する方法

亀頭包皮炎を治療するには、薬剤を使用して炎症を抑えますが、それでは本当の意味での治療ではありません。いつでも再発してもおかしくない状態ですので、根本的な治療法が必要です。

やはり根本的に治療するには、亀頭を覆っている包皮を輪状に切除をする環状切除術、そして包皮口を切開して剥きやすい状態にする手術法があります。包茎である状態を改善することで、赤ちゃんの亀頭包皮炎を根本的に治療するのに効果的です。

ステロイド療法も行われる

包皮を根本の方向へと引っ張りながらステロイド軟膏を塗る、という治療法になります。塗り薬とはいっても、炎症を止めるのではなく包皮を広げる塗り薬になります。塗り始めてから2週間くらいが経過すると包皮口は開いてきますので、痛みも少ない治療法です。しかし、皮膚が薄くなる、といった副作用が出るリスクもあります。

包茎の赤ちゃんのために

包茎の赤ちゃんで、何度も亀頭包皮炎を再発している場合、またはまだ発症していないけど予防をしたい、というのであれば、まずは亀頭をきれいに洗ってあげることです。包皮を被っているのであれば、包皮内を完璧にきれいにすることはできません。包皮が剥けるところまで洗ってあげるというのが重要です。

包茎は小学校高学年くらいになると次第に症状は改善されていきます。そのため、赤ちゃんのうちから無理やり包皮を剥く必要はありません。ただ、亀頭を洗う時に赤ちゃんが痛がらない程度に少しずつ包皮を剥いてみてください。一度にたくさん剥くと痛みも強くなりますが、少しずつであれば痛みも感じにくく赤ちゃんにかかる負担も少なくなります。

ペニスというのは極めてデリケートな部位ですので、力を入れずに優しく洗うようにしましょう。また、赤ちゃんの亀頭包皮炎の原因として、汚い手で触るということが関係していることもあります。汚い手でついつい洗ってしまうという癖があるのであれば、触らないように注意をしておくことも重要です。できるだけペニスを触らせないようにして、触っているようならこまめに洗ってあげてください。

それでも何度も亀頭包皮炎を再発して、炎症が酷く膿が出てしまうような場合には、思い切って包茎手術を受けるというのも一つの手段です。

赤ちゃんの包茎のリスクと問題点

泣く赤ちゃん
包茎は前述しているように包皮が亀頭の先端部分を覆っており、包皮口が狭いことで包皮を剥いて亀頭を完全に露出できていない状態です。包皮は外板と呼ばれる皮膚、そしてペニスの先端で内側に折り返している部分の内板という部分から成り立っています。幼児期にはこの折り返しの部分が狭くなっているのです。包皮が全く剥けていないものを真性包茎、剥くことができるものを仮性といいますが、ペニスの成長過程にある赤ちゃんにおいて真性、仮性というのは大きな問題ではありません。

生まれてきた男の赤ちゃんというのは最初から剥けているなんてことはありませんし、包皮に覆われていなければむしろ尿道下裂などの先天性の異常がある可能性があります。この時期というのは包皮と亀頭の表面とか十分に分離せずにくっついています。そのため、包皮が剥けない状態がどのくらい続くのか、というのは赤ちゃんによって全く異なります。

生殖器が急激に大きくなる思春期までは赤ちゃんからずっと赤ちゃん包皮を完全に剥いてから下げることができない、という男児も多いです。その逆に思春期を超えた男の子の赤ちゃん赤ちゃんでは包皮をスムーズに剥いて下げることができます。そのため、包皮が剥けないからといって赤ちゃんなのに赤ちゃん急いで手術を受ける必要はありません。

ホウケイの問題点というのは前述したように、不衛生になるということです。包茎の場合には排尿時において包皮の膨らみが出ることがあります。包皮口が狭いと排尿時にペニスの先端部分に尿が溜まることがあります。水風船のような状態になるのです。そうなれば包皮内は尿でいっぱいになり、そのまま放置していると著しく不衛生な状態になります。

また、尿路感染のリスクも高くなります。ある研究論文の中には、生まれた時に環状切除術を受けている男児が、環状切除術を受けていない男児よりも尿路感染を起こすリスクが低くなるということが分かっています。しかし尿路感染に関しては衛生環境が影響することも多いですし、1歳以上になると男児の尿路感染は非常に少なくなって手術の利点というのはあまりありません。

このように赤ちゃんのホウケイにおいて積極的に手術を受けなければならない、という理由はあまりありません。しかし、両親にとって赤ちゃんがホウケイであることが酷く心配であったり、宗教、風習といったものからどうしても治療を受けたいのであれば、思い切って手術を受けさせるというのも良いでしょう。

アメリカにおいては、乳児期に70%もの赤ちゃんが包皮を切除する手術を受けています。これは米国社会における風習です。真性手術を国民の多くが行っているというのは世界的に見ても珍しいことです。また、イスラム教やユダヤ教においては宗教上の信条から新生児期に割礼を行います。

このような赤ちゃんの時に手術を行う場合には環状切除術、包皮口を切開し剥きやすくする手術方法があるのです。アメリカでホウケイに対する手術をするとなると環状切除術以外にはありませんが、日本では包皮を被っているのが普通の状態ですので、剥けるようになる、という程度の手術が提唱されている医療機関もあるのです。

環状切除術は日帰り手術なのですが、小さな赤ちゃんでも怖がることがないように、短時間の全身麻酔を行って手術をします。手術時間は30分以内となります。手術による合併症などはほぼありませんが、場合によっては出血してしまうこともあります。帰宅後に消毒をするなどといったことは必要ありませんが、傷を保護する軟膏等を処方されることがありますので、親御さんがしっかりと塗ってあげるようにしなければなりません。

このように赤ちゃんのホウケイというのは決しておすすめできるものではありませんが、両親の考え方など様々なことから手術を選択されるのであれば、信頼できるクリニックで治療を受けるようにしてください。

赤ちゃんの亀頭包皮炎は包茎が原因?

赤ちゃんの亀頭が包皮に覆われていることによって、ペニスに痛みを感じてしまうことがあります。この大半は亀頭包皮炎も原因となっている、ということは分かって頂けたでしょうか。それではこれまでの内容をまとめてみたいと思います。

泣く赤ちゃん

赤ちゃんの包茎は結局どうすべきなの?

・赤ちゃんのホウケイは、包皮に覆われている状態ですが、包皮に覆われていることによってペニスに痛みを感じることがあります。その大半は亀頭包皮炎が主な原因となっていると考えられています。

・亀頭包皮炎は、亀頭と包皮との間に雑菌が繁殖してしまうことで、炎症を引き起こしています。赤ちゃんはみんなが包皮に覆われているので、包皮の内部は体温によって温められていることもあり菌が繁殖しやすいです。亀頭包皮炎を発症すると赤ちゃんは排尿時などに痛みを感じることが多くなります。炎症を起こして痛みを感じていると、自然治癒をするのにも時間がかかるようになります。

・ホウケイの赤ちゃんが発症するリスクの高い亀頭包皮炎なのですが、この亀頭包皮炎は塗り薬を使用することによって炎症を抑えることに繋がります。細菌を殺菌する働きのあるものや、細菌の感染をした皮膚炎に使用する薬剤を処方されることが多いです。

・洗浄をして清潔な状態にしたペニスに塗るだけでも雑菌を殺菌することもできます。炎症があまりにも酷い場合には、飲み薬の抗生剤を服用する、ということもあります。

・亀頭包皮炎の治療を行うためには、包茎の赤ちゃんが発症をする亀頭包皮炎なのですが、この治療法にはどういったものがあるのかというと、包皮を切除することが多いです。包皮を切除するなんて大げさだと思われるかもしれませんが、炎症を抑えるなどの治療では根本的な治療にはならないので、包皮を切除して根本的に亀頭包皮炎を抑えるというのがおすすめです。

・ステロイド療法が行われることもあります。包皮を引っ張りながらステロイド軟膏を塗ります。塗り薬ではありますが、炎症を止めるだけではなく、包皮を拡げていく治療方法になります。ステロイドを塗ってから2週間程度が経過することで、包皮口は少しずつ開いていき、痛みも少なくなっていきます。

・赤ちゃんで何度も亀頭包皮炎を再発してしまっているような場合、もしくはまだ発症していないものの予防をしたいという場合には、亀頭をきれいに洗ってあげるのが基本です。ホウケイは小学校高学年になると症状は改善されていきます。そのため、急いで治療を受けなければならない、というわけではありませんが、癒着があまりにも酷い場合には専門医に相談をしてみましょう。

・包茎は包皮が亀頭の先端を覆っている状態で、包皮口が狭いことによって包皮を剥いて亀頭を完全に露出できていない状態になります。

・包皮は外板と呼ばれる皮膚、そしてペニスの先端で内側部分に折り返している内板によってできています。幼児期にはこの折り返しの部分が狭くなっています。

・包皮が全く剥けていない場合には真性、剥ければ仮性、と分類されるのですが成長過程の赤ちゃんにおいては包茎はそこまで大きな問題とはいえません。

・生まれてきた赤ちゃんで最初から剥けているなんてことはありません。包皮に覆われていなければ尿道下裂などの先天性の異常が起きているリスクはあります。この時期には亀頭表面と包皮とがくっついています。

・生殖器が急激に大きくなる思春期には自然と包皮が剥けることがほとんどです。包皮が剥けないからといって赤ちゃんなのに急いで手術を受けなければならない、というわけではありません。

・ホウケイの問題点というのは不衛生になるということです。包茎の場合には排尿時において包皮の膨らみが出てしまい、包皮内部に尿がたまります。そして水風船のような状態になれば極めて不衛生な状態になります。

・尿路感染のリスクも高くなります。生まれた時に環状切除術を受けている男児よりも、環状切除術を受けていない男児は感染症を引き起こすリスクが低くなるということは分かっているのです。

・尿路感染に関しては衛生環境が影響することも多く、1歳以上になると男児の尿路感染はかなり少なくなり、手術における利点はほとんどありません。

・両親にとって赤ちゃんがホウケイである、ということで心配になったり、不安になり、なんとか治療を受けたいと思うこともあるでしょう。そのような場合には、思い切って手術を受けさせるというのも良いかもしれません。

・アメリカでは乳児期に70%以上もの赤ちゃんが包皮の切除手術を受けているのです。米国社会における風習でもありますが、真性手術を国民の多くが行っているというのは珍しいことなのです。

・赤ちゃんの頃に手術を行うのであれば、環状切除術などの方法があり、日本では包皮を覆っているのが通常であり、剥けるようになるという程度にする手術方法があります。

環状切除術は日帰り手術ですし、手術自体も非常に短時間で終わりますので、手術における合併症などもまずありません。