包茎というのは通常時であれば包皮に覆われている状態です。そこから自分で剥くことができるのかどうかによって種類分けされます。そしてそれぞれの包茎の意味も異なります。
1.ほうけいの種類と意味
1-1.仮性にはどんな意味がある?
1-2.真性にはどんな意味がある?
1-3.カントンにはどんな意味がある?
2.早急に治療が必要なタイプ
2-1.治療が必要なタイプ
2-2.できるだけ早く治療すべきタイプ
3.軽度の仮性も治療が必要?
3-1.仮性包茎と性病のリスク
3-2.尿道炎について解説
3-3.カンジタ症と発症期間
4.ほうけいの意味とか種類とか複雑
4-1.種類をさくっとまとめ
4-2.治療の必要性
5.自分で治療してみたいなら
5-1.真性やカントンも自分で治療できる?
包茎の種類と意味
大きく分類すると、3つの種類があります。
仮性にはどんな意味がある?
仮性というのは自分の手で簡単に剥くことができる状態を意味しています。通常時は包皮に覆われてしまっていますが、勃起をしたり自分の手で剥くことによって亀頭全体をしっかりと露出させられる状態です。日本人のなんと70%はこの仮性タイプだといわれています。
真性にはどんな意味がある?
真性というのは包皮が陰茎を完全に覆っている状態を意味しています。包皮が亀頭を完全に覆っているので、包皮を手で剥いたり勃起時に自然に剥けることもありません。完全に包皮に覆われており自力で治療をするというのも簡単ではないことを意味しています。
真性の場合には包皮と亀頭との間に恥垢、精液が大量に付着してしまいますので、雑菌が繁殖し極めて不衛生な状態になってしまいます。炎症や感染症を引き起こすリスクも高めてしまうのです。
さらに真性というのは見た目からしても子供のように見えたり、亀頭の成長を阻害してしまうこともあるので早急に治療する必要があります。
カントンにはどんな意味がある?
カントンというのは包皮口が狭くなっており、勃起時に亀頭を十分に露出することはできるのですが、亀頭を締め付けてしまうリスクが高くなります。勃起時に亀頭を露出する、ということはできても亀頭をひどく締め付けてしまいますのでうっ血します。最終的には亀頭が壊死してしまうこともあるのです。
早急に治療が必要なタイプ
3つのタイプ、そしてそれぞれの意味をご紹介しました。それでは、その中で早急に治療が必要なのはどのタイプなのでしょうか。そして治療の意味は本当にあるのでしょうか。
治療が必要なタイプ
カントンというのは前述したように勃起後に包皮が元に戻らずに、亀頭を締め付けているという意味があります。その状態というのは血液を止めてしまい壊死することがありますので、締め付けたまま元に戻らなくなったら、急いで病院で治療を受けてください。
カントンは強い力で首を締められているのと同じであるということを覚えておきましょう。また、カントンの状態を改善するために自分で包皮を戻すのも良いのですが、無理をしてしまうと包皮が裂けてしまうことがあるので十分に注意してください。カントンの意味、その意味を基に注意しなければならないことを意識しておく必要があります。
できるだけ早く治療すべきタイプ
なるべく早く治療した方が良いタイプというのは、私生活において深刻な状態ではないにしても、できるだけ早めに治療をした方が良い、というタイプです。
例えば、中度の仮性です。手で剥くことはできても、勃起が収まると包皮が元通りに戻る状態を意味します。手で完全に剥けないほど癒着がひどい場合や、根本までしっかりと剥けない場合もこの中度の仮性に分類されます。
真性は自力で剥くことはできませんが、カントンのように亀頭を締め付けているわけではないので緊急性は低いです。ただし、衛生面などの観点から見ると、良いことは一つもありませんので、できるだけ早く治療しましょう。
炎症性のものは男性器に痒みがあったり、ヒリヒリしたりといった症状がでます。治療を急ぐ必要はありませんが、異常が起きていることには違いありませんので、できるだけ早く治療を受けるようにしてください
軽度の仮性も治療が必要?
軽度の仮性は、自分で剥くことができますし、しっかりと勃起しますので性生活において影響はまずありません。しかし、平常時には包皮の内側部分が汚れてしまいますので、こまめに洗浄をしなければ衛生面が不潔な状態になってしまいます。この意味を理解したうえで、洗浄することを意識してください。
普段からこまめに剥くようにしていても、なかなか剥き癖がつかないような場合には一度まずは仮性の治療を受けてみてはどうでしょうか。仮性ごときで治療を受けるなんて絶対に嫌だ!と思われるかもしれませんが、仮性であっても亀頭が不衛生になりますし、早漏の原因になることもありますので、治療を前向きに考えてみるようにしてください。
包皮に覆われているとはいってもそれぞれ意味が違い、その意味を理解しなければならないのです。
仮性と性病のリスク
性病には色々なものがあります。梅毒やクラミジアなどといった性病は性行為によって感染してしまいます。性病は誰もが発症する病気なのですが、仮性、そして性病になるリスクというのは比例するといわれています。仮性の場合、亀頭と包皮との間に恥垢が溜まりやすくなってしまいます。包皮に覆われていることにより、適度な湿度、温度が整っていることで、細菌等が繁殖しやすくなります。そして真性と同じくらいにリスクがあるのです。
包茎でかかりやすい性病というのはクラミジアに尿道炎、尖型コンジローマといったものがあります。クラミジアは、軽度なものであれば尿道に痛みを感じてしまったり、膿が出るといった程度なのですが、精巣上体炎、前立腺炎になることもあります。
他の性病を併発しやすい病気ですので、リスクの大きな病気でもあるといえます。また、クラミジアや淋病が尿道から入り込んでしまうと尿道炎と呼ばれる炎症を引き起こす感染症にかかることもあるのです。
また、男性器を不衛生な状態にしている男性と性行為をすることで、女性が性病になってしまうこともあるのです。女性が性病に感染した場合には男性のように男性器だけの問題ではありません。女性の場合には子宮がんのリスクを高めてしまうこともありますので、パートナーに配慮をしなければなりません。
尿道炎について解説
包皮に覆われていることで発症しやすい尿道炎ですが、どのようにして発症するのでしょうか。尿道炎は主に男性尿道炎のことを意味しているのですが、性感染症として発症します。
女性の場合には膀胱炎から炎症が波及することで発症することもありますが、臨床的にいえば女性が単独で発症することはほとんどありません。尿道炎の原因となっているのは、性行為による微生物感染です。淋病による淋菌性尿道炎、それ以外の微生物による非淋菌性尿道炎とに分類されます。
非淋菌性尿道炎の主な原因微生物となるのはクラミジアなのですが、4割から5割を占めています。これは自覚症状の軽いクラミジア感染が一般的な女性に蔓延していることが原因となっているといわれています。クラミジア以外の原因となる微生物は、マイコプラズマ・ゲニタリウムが注目されています。クラミジアを取り除いた非淋菌性尿道炎にけおける原因となっている微生物の4分の1にも相当するといわれています。
淋菌性尿道炎は、風俗などで感染することもあるのですが、オーラルセックスを主なサービスとしている風俗女性から感染することが多いのです。これらの女性の咽頭に存在している淋菌が尿道に感染するのです。つまり、性行為はしていない、とはいっても意味がないのです。
同じように、ほうけいであることで常に亀頭が不衛生な状態になっていることで、尿道炎を発症するのです。ほうけいで尿道炎なんて意味が分からない、と思われるかもしれませんが、症状は非淋菌性尿道炎と淋菌性尿道炎によって意味は全く異なります。非淋菌性尿道炎というのは代表的なものとしてはクラミジア尿道炎があります。感染から症状発症まで潜伏期間は最長で3週間と非常に長くゆっくりと発症していきます。尿道痛は軽い、もしくはほぼないのですが、軽い痒みを感じることもあります。マイコプラズマ、ウレアプラズマによる尿道炎に関してもクラミジアとほぼ同じ症状になります。
淋菌性尿道炎は感染から大体1週間以内で急性尿道炎を発症します。外尿道口から膿がでたり、尿道痛、尿道口の発赤といった症状が見られるようになります。クラミジアや淋菌が尿道口から侵入して、前立腺炎、精巣上体炎を起こすこともあります。
様々な性感染症があるのですが、特に有名なものとしてクラミジア感染症があります。クラミジアと呼ばれているのですが、詳しく言えば性器クラミジアです。症状は性器だけでなく全身にも症状が出ることもあります。このクラミジア感染症において特に尿道炎という症状が出やすくなります。
これはおしっこをする時の痛み、尿道から液体状の分泌液が出るようになります。尿道炎はクラミジア感染症の時にだけ見られる症状ではなく、包皮に覆われていることによる不衛生な状態が原因となることもあるのです。尿道炎を発症することで、おしっこをする時に痛みを感じるようになったり、尿道から液体状のものが分泌されるようになります。尿道から体液が出るなんて意味が分からない、ために不安を感じてしまうこともあります。
また、包皮に覆われていることで尿道炎を発症しても、すぐに症状がでるとは限りません。そのため、気が付かずに女性と性行為をしてしまい、避妊をした意味もなくその結果原因となっている菌を女性に感染させてしまうこともあります。このように尿道に炎症が起きたとしても、クラミジア感染症などの場合には痛みも少ないですし、酷い症状が出ることもありません。
軽い痒みなどが出るだけですので場合によっては症状が見えにくく、意識をして身体の変化をチェックしていても意味がなく症状が進行するということもあるのです。しかし、このような症状が目立つことなく自覚する症状が乏しい感染はほうけいの方が性行為を行うことで増える傾向にありますので、包皮に覆われている人は十分に注意しなければなりません。重度の症状であったり、性行為を行ってからしっかりと亀頭を洗浄せずに痒みや痛みを感じている場合には、尿道炎を発症してしまっている可能性がありますので、痛みを我慢しているだけでは意味がないので、早急に治療を行うようにしなければなりません。
カンジタ症と発症期間
ほうけいの状態をそのまま放置していると、カンジタ症を発症してしまうことがあります。というのも、カンジタ症というのは女性が発症する病気ですが、男性でも発症することはあります。カンジタ症の女性と性行為をすることで感染するのですが、包皮に覆われてなければまず発症することはありません。きれいに洗浄できるからです。しかし、包皮を剥いてで洗浄がしっかりとできていない男性器の場合には、どうしてもカンジタになってしまうのです。避妊をしても意味がない場合もありますし、本当に予防のためにはある意味徹底した洗浄が必要なのです。
カンジタ症の女性と性行為をしても、きれいに洗浄できれば良いですが、洗浄できない真性やカントンの場合には、カンジタ症を発症しやすくなるのである意味諦めて、徹底した洗浄をしなければなりません。指で包皮を剥いて、シャワーで洗浄するだけでも意味があるので試してみてください。
カンジタ症の発症期間ですが、感染から1週間以内には発症します。女性であれば産婦人科で治療するのが普通ですが、男性の場合には産婦人科ではなく泌尿器科で治療を受けるのが最も意味があります。
カンジタ症は、性病の中でも比較的症状は弱いものですので、放置してしまう男性も多いのですが、性感染症はパートナーに対しても症状を発症させてしまいますので十分に注意をしなければ意味がありません。生活に支障が出るのであれば早急に治療をスルのが最も意味がありますが、症状がない場合には放置してしまいがちですので、かゆみや痛みを感じたら早急に治療を行うのが最も意味があります。
包皮に覆われているというのは産婦人科でも話題になっています。ほうけいはもちろん男性の性器に起こるものですが、男性だけの問題という意味ではないからです。産婦人科では包皮に覆われている男性との性行為の注意点、性病発症のリスクといったものが説明されることもあるようです。そのような指導が行われるというのはもちろん、女性にとってはありがたいことかもしれません。しかし、ほうけいの男性と性行為をすると病気になるかも・・・というまるで汚いもののような扱いというのは男性としては情けないものです。
それだけ女性も男性との性行為に対しては敏感になっていますし、もしかするとほうけい男性と性行為をした後に性器をゴシゴシ洗っているかもしれません。遊びだけならまだしも本気で付き合っている女性や奥さんが性行為後にゴシゴシ性器を洗っているというのは考えたくもありませんよね。そういったことを考えると、やはり本気で治療することを考えてみてはどうでしょうか。
ほうけいの意味とか種類とか複雑
包皮に覆われている、ということにはどのような意味があるのか、種類ごとの意味やその状態などもある程度は分かって頂けたと思います。それでは、上記の内容を簡単にまとめてみたいと思います。
種類をさくっとまとめ
・ほうけいには仮性、真性、カントンといった種類があります。仮性は自分で剥けるのですが、勃起時にも自然と剥けるという意味があり、特に問題はありません。日本人の70%がこの仮性です。
・真性は包皮が亀頭を完全に覆っているという意味があります。手で剥くことができませんし、勃起時に自然と剥けることもありません。自力で治療をするということも非常に困難です。
・亀頭と包皮が癒着を起こしていると剥くだけでも強烈な痛みを感じたり、場合によっては意味もわからず出血することもあります。
・カントンは包皮口が狭いという意味があります。勃起時に露出させることはできますが、亀頭を締め付けてしまうリスクが高いためにうっ血してしまうことが多いです。
治療の必要性
・仮性、真性、カントンにはそれぞれ意味があります。の3つの中でも今すぐに治療が必要なのは真性とカントンです。カントンは特に早急に治療を受けなければなりません。カントンは勃起後に包皮が元の状態に戻らず、亀頭を締め付けてしまいます。その状態は血液を止めてしまい、亀頭が壊死してしまうことになりますので、包皮が元に戻らなければ早急に病院で意味のある治療を受けなければなりません。
・真性はカントンほどは早急に治療を受けなければならない、というものではありません。しかし、できるだけ早く治療を受けるべき状態です。包皮に完全に覆われていると、恥垢や雑菌が繁殖しやすいからです。
・カントンのように亀頭を締め付けているわけではありませんので、痛みなどはほとんどありません。しかし、だからといって楽観的に考えているというのも考えものです。
・仮性は自分で剥くことができますし、勃起時にはしっかりと包皮が剥けます。そのため、治療の必要性はないように思われるかもしれませんが、包皮に覆われている時間が長ければ真性と同じように亀頭は汚れてしまいますので、衛生面においてはデメリットが大きいのです。
・仮性でも性病のリスクはあります。小まめに洗浄をするなどしなければ、亀頭は酷く汚れてしまいますし、クラミジアなどの菌をきれいに洗浄できなくて、意味も分からず痒みや痛みに悩まされてしまうこともあります。
・雑菌が尿道に入り込むと、尿道炎を発症してしまい、場合によっては慢性化して常に尿道部分に痛みや痒みを感じるようになりますので注意が必要です。
これまで、ほうけいは若者が悩むものだというイメージが強いものでしたが、最近では若者から中高年まで幅広い年齢層の男性が包皮に覆われていることに悩んでおり、治療方法も様々なものがあります。それでは、これまでの内容や意味をもう一度確認してみましょう。
自分で治療してみたいなら
包皮に覆われているとはいってもいくつかの種類があります。種類によって治療する方法はそれぞれ異なります。
真性やカントンも自分で治療できる?
包皮口が全く開いておらず、剥くことができない真性、包皮口が狭すぎることで亀頭を締め付けるカントン、この2つが最も悪影響の大きな種類になる、というのは前述しましたが、実はこれらのほうけいは自分で治療できる可能性もゼロではないといわれています。
ただし、包皮を一切剥くことができないことで、亀頭と包皮の間に様々なものが詰まってしまいます。恥垢や雑菌といったものが溜まることで強烈な臭いを発するようになりますし、お風呂に入ってから少ししか時間が経過していなくても、ひどい臭いを発することはよくあります。
彼女やパートナーに著しく不快な思いをさせてしまうことになるでしょう。そのため、長い時間をかけて治療できる人にしかおすすめはしません。
・治療する上で矯正器具を使用
治療する時には矯正器具を使用することもあります。その代表的なものがキトー君です。キトー君はピンセットのようなもので包皮を少しずつ伸ばしていき、亀頭が露するように矯正するものです。つまり包皮と亀頭との間にキトー君でなくても、入れて包皮を伸ばすことができるものであれば代用できます。
綿棒やピンセットなどでキトー君を代用できます。綿棒の場合には亀頭を傷つけることなく、なおかつ包皮を傷つけずに包皮を広げることができますのでおすすめです。ピンセットの場合には亀頭や包皮を刺激してしまい傷つける可能性もありますのであまりオススメしません。
・矯正リングも
仮性の人は包皮が長すぎることで包皮に覆われています。つまり包皮が戻らないようにしなければ症状を改善することができません。矯正器具の中でも矯正リングというタイプが、仮性の矯正には効果的です。包皮を固定することで亀頭が包皮に覆われないようにします。
矯正リングの場合には常に使用しておくことで少しずつ包皮に剥き癖をつけたり、亀頭を露出する癖をつけるようにします。そうすることで常に包皮が剥ける状態になります。
・とにかく時間がかかるのは覚悟の上で
キトー君や矯正リングを使用する場合、長い時間をかけて少しずつ包皮に癖をつけていきますので即効性のある治療法ではありません。矯正リングに限らず自宅でできるもの、自分でできる矯正方法というのは長い時間をかけて効果を得るものです。また包皮に必ず癖がつくというものでもありませんので確実性も乏しいです。
・自分でできる治療というのは様々な方法がありますが、必ず効果が出るものではなく、さらに長期的に持続させることが重要であるということを覚えておかなければなりません。