包茎だと妊娠において弊害というのはどのようなものがあるのでしょうか。どうして子供ができにくくなってしまうのでしょうか。
1.包茎が妊娠しづらい理由
1-1.精神的な負担を軽減
1-2.仮性なら問題なく子供ができる
2.包茎の種類と妊娠しにくい理由
2-1.真性はどうして妊娠しにくいの?
2-2.カントンは勃起しづらい
3.包茎で相手を傷つけてしまう
3-1.衛生面に問題あり
3-2.包茎手術を受ける
3-3.ナチュラルピーリング法
3-4.亀頭直下埋没法
3-5.環状切開術について
3-6.根部環状切除術
精神的な負担を軽減
不妊というのは、精神的なことが非常に深く関係しています。そのため、包茎であることが妊娠しづらい理由になっている、ということから不安を感じて、女性の不妊の原因となっている可能性があるのです。包茎を治療することで、この不安要素を取り除くことができ、女性がかかえる不安などを軽減することに繋がれば、妊娠しやすくなるかもしれません。
仮性なら問題なく子供ができる
包茎とはいってもいくつかの種類がありますが、ピストン運動ができ射精ができれば基本的に子供は作ることができます。ただし、真性やカントンの場合には、子作りをするというのも簡単ではないのです。ただし、真性やカントンでも絶対に妊娠させられないというわけではありません。妊娠させづらいということです。
包茎の種類と妊娠しにくい理由
妊娠できるのかどうかは、包茎の種類によって違いが出てきます。
真性はどうして妊娠しにくいの?
包茎というのは包皮が亀頭を完全に覆っています。そして余った包皮が亀頭の先端部分に集まっている状態になります。つまり、包皮が邪魔をして精子を十分に飛ばすことができないのです。さらに包皮が邪魔をして精子をブロックするので、精子が飛ぶのではなく、垂れるような状態になってしまうのです。さらに包皮の内側は非常に不衛生な状態になります。
関連記事:真性包茎でも妊娠させることはできる?
カントンは勃起しづらい
カントンは勃起をすると亀頭部分をひどく締め付けてしまいます。そのため、勃起する度に痛みを感じることで、勃起不全を引き起こすこともあります。また、強く締め付けられた亀頭はうっ血しますし、ピストン運動をするどころではなくなります。その結果、射精に至らずに妊娠することができなくなってしまうのです。
包茎で相手を傷つけてしまう
真性やカントンの状態で性行為をするというのは、いくら妊娠を望んでいてもおすすめできません。
衛生面に問題あり
真性やカントンの状態において性行為をするというのは、どれだけ妊娠を望んでいたとしてもリスクが高いといえます。真性やカントンというのは、包皮と亀頭との間に恥垢が大量に溜まってしまい、雑菌が多く存在しています。その包茎のまま性交渉をすることによって、パートナーの膣内に雑菌が侵入し、性病や子宮頸がんの発症リスクを高めてしまうことがあるのです。
妊娠しづらいからといって一生懸命に子作りを行えば行うほど、女性の体内に雑菌が巻き散らかされてしまい、雑菌やウイルスの温床になってしまうわけです。そういった理由からも、妊娠を望むのであればまずは包茎を手術によって治療することが第一です。
性病などを感染させないためにコンドームを使用すれば妊娠はできませんし、だからといって性病などのリスクを高めて良いのかといえばそんなわけはありません。そういったことを考慮したうえで、妊娠の確率を高め、尚且つ性病に感染するリスクを下げるためには治療というのは欠かせないことなのです。
包茎手術を受ける
性病を発症しているのであれば、少しでも早く性病を治療して、包茎治療を行う必要があります。包茎手術に関しては、医療行為として手術を行う泌尿器科、そして美容整形的に手術を受けることができる包茎手術があります。実際は仕上がりの問題がなによりも重要になります。
泌尿器科では環状切開術などが主に使用されます。後者は亀頭直下埋没法やクランプ式、PPレーザー治療法といったものがあります。その他にも切開手術を行わないナチュラルピーリング法と呼ばれるものもあります。良い点も悪い点もあるのですが、切開手術が基本である、ということには違いはありません。
ただ包皮には性感帯としての機能がありますし、切る幅、位置次第で性交時の快楽度も全く異なります。埋没型包茎の場合には肥満によって蓄積されている脂肪がペニスを包み込んでいるので、痩せなければ根本的な治療にはなりません。
ナチュラルピーリング法
ナチュラルピーリング法というのは、美容整形の技術の1つで矯正手術になります。仮性包茎の場合には包皮に癖をつけることを目的としており、これは二重手術に使用される方法を応用したものです。
切開する事無く包茎を治すことができるので、仕上がりは自然ですし、失敗もありませんが効果がなくなってしまったり、癖がそもそもつかないこともあります。
亀頭直下埋没法
現在包茎手術を行う美容整形外科において一般的に使用されている手術方法です。ペニスの根元の包皮を半分切除してから亀頭の下の部分で包皮がめくれた状態で縫い合わせます。そうすることで傷も見えにくいですし、自然な仕上がりになります。
包皮にある包皮小帯という部分は性感帯なのですが、性感帯をそのまま残します。そのため性行為時などの感度をしっかりと維持できます。しかし、包皮の切開や縫合が適切に行われていなければセックスで簡単に包皮が戻ってしまったり、亀頭を締め付けることで充血させることもあります。
環状切開術について
環状切開術というのはアメリカでは最も多く用いられている治療法です。日本でも真性包茎のような保険適用の手術であればこの方法が使用されます。余分な包皮の部分を輪切り状に切り取って、縫合するというとても簡単な方法です。以前は裏スジの切除など一切考えず行われていたのですが、現在では切除範囲を最小限に抑えることで性感帯へのダメージを抑え、感度に影響が出ないようになっています。
とても簡単な治療ですし失敗も少ないのですが、手術後の傷跡が非常に目立ちます。ツートンカラーになってしまうこともありますので、見た目にはこだわらず、とにかく包茎を改善したいという方におすすめです。
根部環状切除術
根部切除式はペニスの根本部分を切開し、取り除きます。切除場所が陰毛に隠れて見えにくい所ですので、手術の後が目立たないというのが最大の魅力です。根部切除式の場合には包茎手術におけるペニスの変色もありません。そして包皮小帯といった性感帯は全く傷つけないので、感度に問題が起きることはありません。
ただし包茎口の先端部分に手を加えることのない手術法ですので、真性包茎、カントンの場合にはこの方法は用いることができません。基本的に仮性包茎に対してのみ行われる整形外科手術なのです。
このように包茎手術には色々なタイプがあります。妊娠をしたいけど妊娠させることができない、ペニスが本来あるべき生殖機能を果たしていない、という場合には思い切って手術を考えてみても良いのではないでしょうか。包茎をそのまま放置していてもなにも良いことはありませんし、真性やカントンの場合には日常生活にも支障をきたすようになるので、できるだけ早く治療を受けるようにしてみてください。